南ア、3度目V

  ラグビーの第9回ワールドカップ日本大会で南アフリカが32−12でイングランドを破り、3大会ぶり3度目の優勝を果たしました。過去9回の大会でニュージーランドとともに最多3度目の優勝。日本は世界一になった南アに準々決勝で26−3で敗れました。それでも瞬間最高視聴率は53.7%でした。ラグビー人気の証です。

 優勝した南アフリカのデータは次の通りです。面積122万㎢(日本の3.2倍)、人口5778万人(2018年)、首都 Pretoria ( 292万人)、民族 黒人(79%)、白人(9.6%)、カラード(8.9%)、アジア系(2.5%)、言語 アフリカーンス、バンツー諸語(ズールー語・ソト語など)。

 1991年のアパルトヘイト撤廃と94年の民主政権発足により、南アは対話による人種対立解決と融和の象徴国とされています。ズマ大統領は、アフリカ自らの力で、紛争、貧困、独裁、汚職などの問題を克服し、新しい流れを築こうとしています。

 太陽の国と言われるほど年間を通じて晴天の日が多く、全体的に天候は温暖。また、2000m級の山脈と砂漠、森林、高原、平野など多様な地形と気候が反映して、動植物の宝庫でもあります。

 南アフリカが強豪イングランドを2回も破っての優勝で、国民の喜びようは私たちの心にも痛いほど伝わり、改めて祝福したい。スポーツがこんなにも身近に世界の人々の距離を縮めた功績は偉大です。今次大会開催国を担い、国情の一端を世界にアピールしてきた我が国ですが、どのように受け止められたか、後刻知る機会を楽しみに待つことにします。南アフリカ、優勝あめでとう!

 

 

 

また、大雨が!

 きょうは今も昨夜来の秋雨が降り続いて少々寒さ(15℃)を感じます。このところ台風のたびに、全国各地で大雨による被害が発生して現地ではその対応に追われています。今月12日来東海、関東、東北地方を襲った台風19号による人的物的被害は想定をはるかに超えており、13都県で死者86人、行方不明者8人に達しています。

 気象庁は事前に、今次台風は風雨ともに前例を超える大型で厳重警戒を要する、と発表していますが、それでも被害を防げなかった無念さに悔しい思いをしています。ある地域は「1千年に1度」や「100年に1度」の洪水を想定した浸水エリアに含まれていたとのことです。

 改めて、この被害を防げなかったことに鑑みて今一度「防災」の具体的対策を練り直すべきです。地球は温暖化が進み定着しつつあり、日本列島はその真っ只中にあり「明日は我が身」の覚悟で、対応策を講じなければならないことを今次災害は物語っています。

 先ほど午後1時ごろ船橋市(千葉県)に「大雨注意報」(レベル4)が発令され、地域によっては避難命令が出ています。台風でなくとも「大雨」が降ることが多くなったことを暗示しており、決して侮らず避難して生命の安全を図るようにしたいものです。千葉県在住の一人としてそう願わずにはいられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台風19号の被害、無駄にしない

 記録的な大雨をもたらした台風19号による被害で、本日午前までに58人の死亡が確認され、17人が行方不明になっています。死者は福島県で16人、宮城県、神奈川県で各12人、栃木県で6人はじめ11県に及んでいます。ほかに行方不明は神奈川、福島、長野など6県で計17人になっています。

 千曲川の堤防が決壊した長野県では、少なくとも3710棟で床上浸水が確認され、これを含め東日本各地の床上浸水は計1万400棟になっています。長野や福島など13都県で、計4628人が避難生活を続けています。

 関東甲信越と東北の10都県の計約3万7470戸で停電。千葉県で約1万7千戸、長野県でも約1万4千戸が停電しています。また、13都県で計13万3633戸が停電しています。福島県いわき市で約4万5千戸、茨城県常陸大宮市で約1万3千戸が断水しています。

 これらの記録から言えることは、地球の温暖化が着実に進み、今後も今次のような激甚台風が襲来することは目に見えています。今次はその顕著な兆候とみなし、早急に対策を講じていくべきです。

 まず第一は、前述の「危機感」を国をおげて共有すること。次に、国は早急に具体的な台風対応策を発表して、物心両面から取り組むこと。今次も尊い人命を失っており、何としても〇(ゼロ)になるよう取り組んでいく必要があります。とりわけ、国の指導者はもっともっと危機感を抱いて陣頭指揮を執り、指導力を発揮してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔ながらの運動会

 10月なのに日中は半袖で過ごす陽気が続いています。温暖化の影響に他なりませんが、このところそれがさらに進捗しているように思えてなりません。その分首都圏ではまだ紅葉も見られませんし、爽やかな秋季が少なくなりそうで残念です。

 中学時代の同級生に電話をして近況を尋ねたところ、「高齢化」に係る話題で終始。齢80年なので、至極もっともなことと弁(わきま)え、他の同級生の動静も収集できて元気をもらいました。とりわけ、女性が元気であることを再確認し、羨ましい限りです。来年、「80歳到達記念」とか銘打って同級会をやろうと意見交換しました。

 明後日、高校時代の在京同級会が都内で予定されており、出席することにしています。やはり「齢80年記念として…」。首都圏には少なくとも90名前後の同級生は健在ですが、出席者は今回も20名で固定化しつつあります。「もうそろそろ最終回にしてもいいのでは…」という声も出ており、そのことが話題になりそうです。

 さて、地元では今週日曜日に地区の運動会があります。役員が手際よく準備しており、予定通り実施できそうです。地区対抗の得点競技もあり、優勝を競い合います。毎年、予想通りには展開せずどこの地区にも優勝のチャンスがあります。玉入れ、パン食い競争、宝さがし、樽転がし、綱引き、リレーなど昔ながらの種目が展開されます。

 日本独特の運動会。それが全国でこの時期に展開されます。我々のような高齢者には「郷愁」を覚える一大行事となっており、日本文化の原点を垣間見るような感じがします。

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           山梨県笛吹市一宮のぶどう園    10月3日撮る

  ちょうど食べごろで、しかも「食べ放題」とあって、ひとふさ試食。美味!
                

 

 

 

 

 

 

 

 

スポーツ界、若手台頭

 きのうの新聞のスポーツ欄より3人のスターを取り上げてみました。

 渋野 8打差逆転V  デサントレデイース東海クラシック(新南愛知CC)において今話題のプロゴルフアー渋野日向子(20歳)が国内ツアー3勝目をあげました。この8月、全英女子オープンで日本人として42年ぶりの優勝を果たし、注目No.1のゴルフアーに。「まだまだいろいろなことを経験するだろうし、それを生かせるように勉強していかなければ」と謙虚に語りながらもトレードマークの満面笑顔を忘れませんでした。今シーズン、少なくともあと2勝はしてほしい。

 大坂 圧倒で初優勝 テニスの東レ パンパシフイック オープン(大阪)で、世界ランキング4位の大坂なおみ(21歳)が同41位のロシアの選手に6−2、6−3でストレート勝ちし、初優勝を果たしました。今季2勝目。今年1月、全豪オープンで優勝し世界ランキング1位になりましたが、その後4強が最高で成績は振るわずランキングは4位に。今大会では「ストロークが良くなり、強さが戻ってきた」ことを自認し、再起を誓っています。早めに2勝目を!

 御嶽海V 次世代の大器 大相撲秋場所は千秋楽で12勝3敗同士による優勝決定戦となり、ともに関脇の御嶽海が貴景勝を破り7場所ぶり2度目の優勝。来場所の成績次第で大関昇進も視野に。三役連続在位は昭和以来2位の16場所になったもののその間2桁勝利は1度だけで、不甲斐なさを自認しています。今場所は2横綱、1大関不在でしたので来場所は一層の奮起を求められています。御嶽海26歳、出羽海部屋

 

 スポーツ界は今が最盛期で連日厳しい戦いが展開されています。ゴルフは渋野さんが彗星の如くデビユーし、人気、実力ともに独占しています。いかにも現代っ子でゴルフの楽しさを観客と分ち合っています。笑顔を見せながらも、それ以上に練習を怠らないところは賞賛に値します。「大きく育って欲しい人材」です。

 こちらも天真爛漫なキャラクターで人気の大坂さん。若くして世界ランキングNo.1になり期待されたのですが、多分、取材やイベントに振り回されてテニスに集中できないまま数ヶ月を送っていたのかもしれません。しかし、やっと喧騒から解放されつつあり、練習に集中できるようになり、実力が蘇ってきたようです。人気と実力は不可分でどちらにも耐えられる選手になってほしい。

 相撲界は今や「戦国時代」。誰にも戦国を戦い抜き頂点に立つチャンスがあります。一方、一気にどん底へ陥落する懸念も十分に潜在しています。御嶽海は派手さはなく、稽古量も自己流で必ずしも多いとは言えないようですが、それでも三役を長年堅持しているのはそれなりの潜在能力があるからでしょう。これから上を目指すには、意識と技量を改革して「新御嶽海」に生まれ変わり、大関になってもらいたい。

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        刈り取りを待つ稲穂   岩手県一関市田園にて(9月21日)

 岩手県南の田園。もういつでも稲刈りが可能に。出来栄えは平年並みとのこと。

 

 

 

学校が「ブラック職場」に!

 教員志願者減少続く 長時間労働問題影響か  これは、きょうの朝刊(1面)の大見出しです。2018年度公立小中学校教員の受験者数は約10万5千人で、12年度の約12万2千人から約1万7千人減っています。19年度は約9万8千人でさらに落ち込んでいます。深刻な問題と捉えるべきです。

 同時に採用者は増えているため、採用試験の競争率は下がり、19年度は小学校は約2.8倍、中学校が約5.5倍でした。また、今年度の採用試験で競争倍率が最も低かったのは、小学校は新潟県1.2倍 中学校は北海道2.4倍。教委側は「教員の質に影響が出かねない」と懸念しています。

 採用試験の競争率は、2000年度は小学校は約17.5倍、中学校が約17.9倍。その後下降傾向となり、受験者の減少と相俟って下がり方が加速し、18年度は、小学校約3.2倍、中学校が約6.8倍に。約7割の教委が「やや不十本」「不十分」とし、「望ましい人材を確保するうえで十分な倍率とは言えない」と指摘しています。

 倍率低下の理由は、(1)民間企業など他業種の志願者が増えた(2)定年退職者が増えた(3)多忙であるなど教職へのイメージが低下し、受験者数が減った、などで(1)が最も多く、「教職離れ」が窺えます。

 もっと深刻な事情として、学校が「ブラック職場」というイメージで捉えられていることです。1日の平均労働時間が11時間を超え、小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」に達しています。それでも日本の教職員の約8割が仕事に満足しつつも、「再就職でも教職を」と回答したのが半数あまりで、他の参加国より低かった、というデータ(OECD調査)があります。

 教職の魅力を上げるためにも国の「働き方改革」に大いに期待したい。しかも「待った無しに!」確かに大きな課題ですが、国は今まであまりにも学校あるいは教職員任せの教育に頼りすぎて、改革には「および腰」だったと思います。その「ツケ」を自業自得として謙虚に受け止め、「ブラック職場」返上の先導役を担ってほしい。

 教職員志願者の減少は我が国の教育が危機に覆われ、一刻も早く改革に取り組むよう警鐘を鳴らしている、と謙虚に捉えたいもの。

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              近影!7色のポーチュラカ(再登場)

 

 

 

   

 

 

外来語、時代反映

 きょうは「暑さが落ち着く」という「処暑」(二十四節気の一つ)。残念ながら湿度が高く、蒸し暑い一日に。からりとした夏が恋しい。

 さて、新聞を開くといわゆる「外来語」がたくさん目に飛び込んできます。各新聞社は多分、外来語使用について社内規定を設けて対応してるものと思います。そのせいか、比較的外来語は少ない感じはしますが、それでもその時代の政争が反映していることは確かなようです。

 きょうの朝刊を覗いてみますと、1面では次の外来語が使用されています。数字はその頻度です。(外交)ルート2、ミサイル3、ジーソミア(GSOMIA)2、テント3、デモ3、スライダー3(野球)など。

 この中でトップニュースは、韓国のジーソミア(軍事情報包括保護協定)破棄に関する記事。このニュースは、日米韓の協力を軸としてきた安全保障体制が大きく揺らぎかねないとして懸念されています。早速、米国務長官は「失望」、安倍首相は「残念」を表明し、韓国の対応を批判しています。天声人語でも同趣旨の記事掲載。

 2面には、ミサイル12、レーダー3、メデア3、リーク2、アピール、ムードなど。これらは日韓関係のニュース、解説等で使われている外来語です。「核、ミサイル開発を進める北朝鮮の脅威を考えれば、GSOMIAを更新するのが妥当。日韓関係が悪化しているとはいえ、破棄を決めた韓国の判断は極めて疑問だ」

 社説は、「福島の汚染水」「オンブズ活動」の2件ですが、外来語はトリチウム三重水素)、オンブズマン(政府の施設や公務員に対する国民の苦情を処理する監察委員)の2語さえ押さえておけば社説は理解できそうです。

 スポーツ関係は昨日、第101回全国高校野球勝戦があり、大阪の履正社高校が初優勝。延べ4ページにわたり大々的に報道。外来語はほとんど野球用語なので野球好きにとっては何ら抵抗なく読めたことでしょう。プロ野球は辛うじて1ページに押し込まれた感じ。

 政治、経済、国際、金融、スポーツ、文化文芸、社会に関する記事等が満載の新聞。外来語も年々使用頻度が変わりつつあり、それだけでも時代背景を垣間見ることができそうです。5年、10年後にはどんな外来語が新聞を席巻していることやら、全く予想はつきませんが、日本語の良さを見失うことなく共生するよう心したい。

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              再生したマリーゴールド

7月に花を全て摘みとり、しばらく再生を期して放置していたらご覧の通りに再生。施肥しかったので小ぶりになる。