「消光の日々、されど」再開!

 この度パソコンが古くなりましたので奮発して新調し、このブログも続けていくことにしました。内容は今まで通りですが時々覗いていただければ幸いです。週1回ペースで書くつもりです。

<感染者激減>  新型コロナウイルス感染者は全国で昨日127名、死者は1名でした。ブログを休んでいた2ヶ月の間に激減しています。これも一重に国民が感染防止に努めた成果であると思います。今後はコロナ禍以前より感染対策を強化し、継続していくことをコロナ禍2年間の代償として生かしていきたいものです。直近の課題は今冬をいかに乗り越えていくかに懸かっています。

<ヤクルト6度目の日本一>  今夜行われたプロ野球日本シリーズ第6戦でヤクルトが2−1でオリックスを下だし対戦成績4−2で日本一になりました。6戦とも点差2という緊張感のある試合にシリーズは盛り上がりましたね。両チームとも昨シーズンは最下位でしたからこの変容ぶりに驚いています。戦うのは選手たちですが指揮官である監督の采配にどんな変化があったのか、今後の指揮官のあり方が問われるきっかけになりそうです。

 ここで参考記録を記しておきます。*優勝回数 ①巨人22 ②西武13 ③ソフトバンク11 ④ヤクルト6 ⑤オリックス・ロッテ4  **ヤクルトの優勝は20年ぶり、オリックスは1996年来の優勝をのがしました。

 このブログは2010年11月3日から開始し、11年目の今回は475回になります。嬉しいことは毎回どなたかに覗いていただいていることです。誤字、脱字や内容が稚拙であったりしてご期待にお応えできないことを恥じながらも、もうしばらく続けていこうとしている私ですが今後ともよろしくお願いします。千葉県在住、80歳代男性です。 

f:id:gornergrat:20211211030815j:plain

                  近所の寺院の紅葉(もみじ)
 

 

 

 

 

 

宣言解除されるが・・・

 まもなく10月、このところ月日の経つのが早く感じます。朝夕、すっかり涼しくなり「初秋」そのものですが、2、3日後には大型台風が関東に接近するとのニュースも・・・。

 

 政府は19都道府県に出している「緊急事態宣言」について、期限の今月30日ですべて解除することを決定しました。半年ぶりの解除ですが、知事の判断による自粛要請は継続し、段階的に規制を緩和していくことになっています。

 背景には、ワクチン接種がまだ完全に進んでいないので基本的な感染対策を続けてコロナ禍を抑え込むことが先決である、という専門家の指摘があります。また、ある専門家は、マスクなどの基本的な感染対策は少なくとも半年から1年は続ける必要がある、と指摘しています。

 我が千葉県は具体的にどうか。長年規制を強いられている酒類提供については、感染防止対策がとれている飲食店では「1グループ4人まで」の条件付きで酒類提供を認めることになります。知事は「段階的に緩和する」と述べています。

 これから冬期に向かって第6波感染が気になります。規制緩和の推移を見ながら、今のところマスク着用、手洗い、三蜜(密集・密接・密閉)などを適宜実行してコロナ禍から身を守っていくことは今まで通りに・・・。

f:id:gornergrat:20210911043524j:plain       東京・晴海トリトンビルから月島川を望む (9月11日撮影) トリトンビルで開催されるクラシックコンサートを毎年訪れており、ビルからたまたま撮った風景です。

 

 

 

 

 

「敬老の日」に思うこと

 きょうは「敬老の日」です。ここ関東地方は快晴で、気温25℃前後の小春日和。例年ですと、小中学校や地区では運動会を開催して地域を挙げて日本ならではの風物誌を味わう時期で、老人たちにとっても大きな楽しみの一つです。残念ながら、これもコロナ禍により2年続けての中止に。

 年々、高齢者は平均寿命が延びて長寿時代へと舵を切った感じがします。65歳以上の人口は、3640万人(前年度比22万人増)、総人口に占める割合は29、1%となり、なんと高齢化率は世界最高です。ちなみに、2位イタリア23、6%、3位ポルトガル23、1%を大きく上回っています。

 高齢者の就業者数は17年連続増加し続け906万人で、就業率は25%を超えて主要7カ国(G7)の中で最も高齢者の就業率が高くなっています。それだけ我が国の高齢者は「元気である」ことを物語っていることになります。しかし、皆さんが元気だから就業しているとは限らず、中には生活費のために就業している高齢者がいることを再認識して、高齢者の生活環境が変わっていることに配意すべきだと思います。

 全国的に「老人会」は存在し、それぞれ活動していますが、価値観が多様化しつつあり、伝統的な考え方では現代のニーズに合わなくなっているように感じます。これまでの経験と技術にこだわれず、真に「老人会」 はどうあるべきかを再検討する時期を迎えています。我が市の老人会連合会も同じ課題をかかており他人事には思えません。

 「敬老の日」に思うことを綴りました。

f:id:gornergrat:20210919083608j:plain

f:id:gornergrat:20210919083857j:plain                 住宅地から秋空を臨む

忙中閑あり

 きょうは日頃親しくお付き合いをしているUさんと2人で近くのパブリックゴルフ場でゴルフをを楽しんできました。曇り空、気温26度くらいで、この時期としてまずまずのゴルフ日和でした。

 2人のゴルフの腕前はほぼ同じくらいで、勝ったり、負けたりを繰り返しています。プレー中は、99%ゴルフ三昧。たまに世間話が話題になっても1〜2分続けばいい方で、ほとんどは心身ともにプレーに専念。ゴルフが人気ある所以なのかも知れません。

 Uさんの専門職は家具等の塗装。ほとんどが手作業で、納品する製品が不合格になると返品され、やり直すという厳しい世界で数十年。人の何倍も苦労しながら腕を磨いて、やっと認められるようになると言います。今は、息子夫婦が家業を継いでおり、Uさんは仕事の相談役になっています。

 たまたまUさんとは1歳違いで、職業こそ異なるものの育った時代や生活の地域はほとんど同じなので、話題は共通点が多く、気が合うのかも知れません。とはいえ、Uさんは私の何倍も苦労しなら立派な職人肌を身につけていることに敬意を表したい。

 私たち2人の課題は、「いかに健康な余生を送るか」です。まだこのことで突っ込んだ話し合いはしていませんが、目指す頂上は同じように感じています。つまり、親である私たちが健康であり続け、子や孫に心配させないことに尽きるでしょう。

 きょうは久しぶりにゴルフを楽しめて、心身ともに健全な一日となりました。コロナ禍中とはいえ、一市民のささやかな贅沢、欲望として認めてほしい。忙中閑あり、として!

f:id:gornergrat:20210914061015j:plain

f:id:gornergrat:20210914061005j:plain

               きょうのゴルフ場風景です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このパブリックゴルフ場は河川の中にあって、大雨が降ると1、2か月は使用不可に。その度に芝生が腐って地肌が出て、修復に追われます。河川敷の宿命なのかも知れません。

 

 

 

 

 

途中休憩なしで18ホールを回るようになっており、およそ4時間半でホールアウトします。

リーダーは高潔な権威と品格を!

 菅首相 退陣へ 3日の自民党臨時役員会で首相は「私自身、新型コロナ対策に専念したい。そういう思いの中で総裁選には出馬しない」と発言し、役員会は10分足らずで終了したとのことです。

 前日、前夜まで総裁選に「出馬する」と話していたのに、一夜明けて「出馬しない」となりました。「政治は一寸先闇」と言われていますが、文字通りの展開になり永田町界隈はたいへんな喧騒となりました。メデイアは、前日麻生氏との会談で「厳しく批判された」ことで退陣を決意した、と報じています。

 菅さんは、7年余にわたり官房長官を務め、数人の首相に仕えています。その間に首相のノウハウは十分すぎるくらい知り尽くしており、記者会見などはお手の物だったはずです。ところが首相になった途端、メモがないと喋れないことがあからさまに。官房長官時代は面倒なことや気に入らない質問は軽くあしらっていたツケが露わになったように思います。

 1年前、安倍前首相が退陣し、後任を誰にするかが問われることになり、岸田さんや石破さんが有力候補にあがりました。しかし、安倍・麻生両前首相はこの二人にはやらせたくないとして、当時の菅官房長官に懇願、立候補してもらった経緯があります。こうして急場をしのいでおきながら1年経つと簡単に首を斬る非情さに菅さんは「もうやめた!」と決断。

 何ともレベルが低く、子ども達にも聞かせたくない政治劇。国民は高い税金を納めて政治家を雇用しているのに、こんな無様な政治をされては溜飲が収まりません。とりわけ首相の座を投げ出した菅さんには「せめて7年余の官房長官時代に、謙虚に政治家の勉強をしておいて欲しかった」と申し上げたい。そうすれば立派な首相になり、国民に自分の言葉で語りかけ、信頼される宰相になれたはずです。今はひたすら我が国の政治レベルを向上させるリーダーの誕生を乞い願うのみです。

 リーダーには、権力や金力に頼らず、高潔な権威と品格を尊ぶ人間性が求められています。

f:id:gornergrat:20210831005426j:plain

          トルコギキョウ 原産地 米国南部、メキシコ、西インド諸島

 

 

 

つかの間の”初秋”

 きょうから9月、関東地方はとたんに気温が25℃に下がり肌寒い一日に・・・。予報によりますと数日は雨模様で、少し肌寒い日が続くとのことです。

 私は東北の生まれで、子どもの頃の9月は学校では運動会があり、応援に来校した家族と一緒になって楽しんだ昔日を思い起こしています。各学年全員が参加する「100m徒競争」は、家族の応援でいやがうえにも盛り上がりました。賞品はノートや鉛筆でした。たまたま走るのが得意でしたので、他の種目でもノートや鉛筆をたくさん獲得していました。

 ここ1、2年、この地域ではコロナ禍により、小中学校では運動会(体育祭)を中止ないし縮小しています。時代こそ変わっても学校の運動会は日本文化の一つとして引き継がれていくことを期待していますが、コロナ禍によって再考を余儀なくされるでしょう。この機会に教育全般にわたって見直し、その中で運動会のあり方を議論してもらいたい。

 暦の上では9月は秋です。台風の古語「野分」(のわき)、「月見」、秋の澄んだ空気や秋らしい感じを表す「秋気」(しゅうき)など秋を彩る言葉がたくさんあります。今月は、21日十五夜、20日彼岸入り、26日彼岸明け、23日秋分の日、月名は長月(ながつき)です。

 子どもの頃の季節はほぼ暦の通りでした。農業は暦を見て作物を育て、収穫をしていました。しかし、ここ数十年前頃から温暖化が進み、暦の表記と季節の実態が整合しなくなり、特に高齢者は戸惑っています。

 きょうはつかの間の初秋を感じながらブログを記しました。

f:id:gornergrat:20210901015324j:plain     毎年今ごろ遅咲きの「あさがお」  たった一株が枝分かれして毎年咲いている

                  

 

 

 

 

たのしみは・・・

たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時  橘 曙覧

 これは江戸幕末の歌人国学者の橘 曙覧(たちばな あけみ 1812〜1868)が、身近な言葉で日常生活を詠んだ和歌です。

 橘は、越前国石場町(現、福井市つくも町)生まれ、生家は紙、筆、墨や家伝薬を扱う商家でした。2歳で母、15歳で父と死別し、23歳の時、家督を弟に譲り、自身は隠遁(いんとん)の道を選択。

 独学で歌人としての精進を続けるも、いかにも収入が少なく、妻子を養い清貧な生活に甘んじました。43歳、大病を患い、名を曙覧に改めます。1858年、万葉集秀歌選者。没後1919年 正5位追贈。

 橘 曙覧は52篇からなる歌集「独楽吟」を編んでいます。「たのしみは・・・」で始まり「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌集です。曙覧の生活や家族の幸せ、学問への態度などがよみ込まれています。その中から7篇を紹介します。

        

 たのしみは 妻子むつまじく うちつどひ 頭ならべて 物をくふ時

 たのしみは 空暖かに うち晴れし 春秋の日に 出でありき時

 たのしみは 心にうかぶ はかなごと 思ひつづけて 煙草すふ時

 たのしみは まれに魚烹て 児等皆が うましうましと いひて食ふ時

 たのしみは 銭なくなりて わびをるに 人の来たりて 銭くれし時 

 たのしみは 野寺山里 日をくらし やどれといはれ やどりけるとき

 たのしみは ほしかりし物 銭ぶくろ うちかたぶけて かひえたるとき

 

 清貧の中で、家族の温かさを一貫して描いている姿に心打たれました。ぜひ52篇を呼び出して鑑賞されますように・・・。 

f:id:gornergrat:20210829030043j:plain

         今、満開の「あさがお」  やや小柄な花が毎朝咲きます