今年もまた海外スキーに

 今年もまた8日間の海外スキーを堪能して帰ってきたところである。行き先は、オーストリアのゼアファウス・フィス・ラディス(Serfaus・Fiss・Ladis)という3つの村にまたがるスキー場。インスブルック(Innsbruck)から北へ車で1時間余り、北緯47°(北海道稚内北端)のチロル州にある。ここはヨーロッパではあまり知られていないが、オーストリアではトップクラスのリゾート地にランクされ、特にパウダースキーを楽しめるところとして人気がある。夏も草原やお花畑で観光客は絶えないようだ。
 5日間滞在中、毎日快晴で、雪は予想通りパウダーであった。コースは延べ190km(初級コース41km、上級22km、中級120km余)で、完璧に整備されている。我が11人の仲間は常に隊列を組みながら、超難コースを除きほとんど全てのコースを滑った。
 仲間のスキーの足前はSAJ公認の指導員クラスから3級程度であるが、1本のコースがとてつもなく長いし、ところどころアイスバーンがあり、気を許すと流されてしまうので緊張感を持続させながら滑っていた。見事である。
 スキー場の麓は標高1427m。リフトやゴンドラを乗り継いで2770mの山頂まで登っていく。山頂からの景色はまさにパノラマの世界。下界に目をやると雪に覆われたチロル地方の風景だ。牧草地を思わせる広くて長いスロープ、所々に牧草を保存している木造の小屋が点在している。
 遠くに目をやると、とんがった山々の連峰。ドイツ国境の山脈が眩しかった。こんな風景を目にできるのもスキーのおかげで、幸せを感じた。そして大自然に畏敬の念を抱いた次第である。  
 仲間についてもう少し触れると、男性3人、女性8人。全員60歳以上で、最高は78歳。この仲間の大半は毎シーズン国内外スキーを十年来続けている。シーズンオフは個々に水泳、テニス、自転車、散歩、登山などで足腰を鍛えている。だから、急斜面にも耐えられる。それにしてもタフである。
 私はこのグループには途中から参加しているが、一応スポーツクラブへ行き、サウナに入り汗を流したり、たまに泳ぎ、水中ウォーキングをする程度である。 スキーは本格的には35歳の時にスキークラブに入り、39歳の時、SAJj準指導員に。私なりにまだ技術的にもスキーを楽しめるので、若いときの一時期スキーに打ち込んでよかったと思う。
 仲間たちは年齢も住居も現役時代の仕事もすべて異なっており、スキーだけが唯一の共通点。それ以外はお互いに深入りしない。これがグループとして長続きしている秘訣かも知れない。また、仲間には英語、ドイツ語が堪能でヨーロッパに詳しい人がいてスキー場やホテルなどは現地とインターネットで交信して選定している。エージェントに頼らず希望するところへ格安で行けるので至極ありがたい。
 かくして、今年も海外でスキーを楽しむ贅沢をしたが、これも健康の証のパホーマンスと勝手に決めつけているところである。

ゼアファウス・フィス・ラディスにて 2011.2.1(筆者 右端)