箱根駅伝の応援に

 明けましておめでとうございます。どうぞ、本年もブログともどもよろしくお付き合いのほどお願いいたします。
 さて、関東地域の正月三が日は青空も見えて穏やかだった。すぐ近くの桜木神社は朝から大勢の参詣者で賑わっていた。また、ショッピングセンターもいつもの正月に比べると人出が早く、多い。我が家では長男夫婦が手作りのおせち料理を持参してくれて、食卓が賑わった。震災翌年ゆえに、人々は正月を、新年をどう受け止めているか気になっていたが、活気が復活しつつあるようで少し安堵している。
 きょうは、箱根駅伝復路の応援のため品川へ。ここ数年来続けているが、このところ我が母校も出場していることもあって・・・。応援のスポットは品川の泉岳寺交差点。ここは第10区、ゴールまでおよそ7キロ手前で、大手町周辺に比べると沿道の人並みも薄いのですぐ目の前で選手を見られる。限界に挑みながら苦しさで歪む顔面と吐息、鍛えられた筋肉、タスキを繋ごうとする心意気・・・・。駅伝の魅力だ。
 今年は東洋大が往路に続き、復路と総合では大会新記録でダントツの優勝。5区山登りの神様・柏原は4年間、自己が作った区間新を更新し続けた。しかし、今年の東洋大の合言葉は「柏原に頼らない」だったという。その結果、復路は4人が区間賞を取っている。確かに、一人の力は一人分が常識。みんなが分けあった方がいいことに本当に気づき、練習をしたのであろうと思う。賢明だ。
 柏原選手は福島出身である。区間新のインタービューで「私の山登りの苦しみはわずか1時間16分余り、福島の皆さんに比べたら大したことではありません」と答えた。福島の皆さんはうれしかったと思う。地元出身の選手が活躍するとうれしいからね。駅伝でも、例年と一味違う何かを感じた。ちなみに、我が母校は大健闘して第5位。3年連続シード権を獲得、来年も応援が楽しみだ。
 泉岳寺は四十七士の墓所としてよく知られている。きょうもたくさんの人が線香を手に一人ひとりのお墓にお参りしていた。外国人もいたので話しかけたら京都の大学に留学しているスウェーデンの学生だった。専攻は歴史で、以前からサムライに関心があったという。私も駅伝応援前にお参りした。
 こうして、私にとっては箱根駅伝泉岳寺の関係ができたのであるが、見知らぬ沿道の人との会話もおもしろいし、どうやら正月の風物詩にもなりかけているようだ。また、泉岳寺には「獅子吼」(ししく)という言葉が大きく掲げられている。「ライオンがほえること」ではあるが、意味解釈には諸説があるようなので、泉岳寺はこの言葉に何を託したのか、来年尋ねてみたい。

泉岳寺付近の沿道           第10区5位で通過の母校          

駅伝沿道から徒歩5分の泉岳寺     四十七士一人ひとりに線香をささげる