桜満開、サイクリングに・・・。

 首都圏では1週間以上も遅れて桜が満開になった。桜は世の中を華やいだ気分にしてくれるから大歓迎されるのかな。その桜に誘われるようにして、サイクリングに出かけた。東京・葛飾の友人Oさんと。
 海から37km地点の千葉県野田市の江戸川サイクリングロードを南下。玉葉橋を渡り埼玉県側の右岸ヘ。10kmの流山橋を通過し、さらに2km先のつくばエクスプレス線鉄橋下がOさんとの待ち合わせ場所。およそ60分で到着すると、Oさんが待っていてくれた。Oさんは、葛飾の自宅から4kmの江戸川に出て、柴又を通り抜けておよそ20km走ってきた。
 快晴で、微風。堤防のカラシナがまるで黄色の絨毯のようだ。匂いもいい。堤防から見る千葉(野田市流山市)埼玉(吉川市三郷市)両県の風景もいい。一人で、あるいは夫婦で散歩している人、お孫さんと遊んでいる人、そしてサイクリングの仲間と至るところですれ違う。吉川市付近では堤防強化の工事現場が何ヶ所も。堤防の裾野を拡張し、堤防の上も拡幅し、水難防止のいわゆるスーパー堤防建設である。

じゅうたんのようなカラシナと江戸川サイクリングロード

堤防強化工事現場。サイクリングロードは確保されている。 
 
 無事に予定よりも早く落ち合えた。一休みして、2km北上し、流山橋を渡り流山市へ。目指すは松戸市にある日蓮宗・長谷山本土寺(ほんどじ)。咲き始めたばかりの沿道の桜に迎えられていい気分に。街の中は交通量が多くゆっくりと進行。2度ほど本土寺への道のりを聞くと「最後の500mくらいは急な坂なので気合を入れて登り切ってください」と異口同音に。確かに、とても登り切れず最後は歩いた。
 1277年に開山した本土寺は仁王門、本堂、五重塔、奥書院、宝物殿などがあり境内はかなり広い。本堂前に、戦前に奉納された直径1.5mの鉄製水瓶がある。側面に奉納者は金町、千住、向島、浅草など東京の人が多い。本土寺常磐線国道6号線沿いにあることから東京都民の菩提寺になっているようだ。
 この地域では「アジサイ寺」としてもよく知られている。一万本のアジサイに新葉が付き始めていた。見ごろはショウブと共に5月末から6月。最寄り駅は、JR常磐線北小金駅で、徒歩10分。
 Oさんはお寺の歴史に詳しくいろいろと教えてもらった。また、草花にも精通しており、ヒメリュウキンカ(黄色の野草)、サンシュユなども見つけては説明してくれた。


吉野桜やしだれ桜、雪柳に包まれた本土寺本堂や境内。アジサイの出番はまだまだ。 

 
 再び街の中へ戻り、ファミレスで昼食。まずは、冷たい水がおいしかった。私は20kmくらいは走ったのでくたびれてしまった。それにしてもバイク(自転車)は自由自在にどこへでも移動できるのがいい。登り坂は辛いけど、下り坂は快適。大発見。車とは大違いだ。
 2時半過ぎ、流山橋へ戻り、Oさんは南へ20数キロ。「でもさ、追い風だから平気だよ」。ということは私はアゲンストウィンド。
 再会を約して南と北へ走り出した。こんなに遠出のサイクリングは初めてなので満足。ところが、予想以上の強い逆風が。1km走っては歩き・・・を繰り返して12kmを100分かけて4時過ぎ帰宅。サイクリングの大敵はアゲンストウィンドだ。これも初めて実感。それでも愉快なサイクリングだった。