東京ドームで巨人−広島戦観戦

 昨日、久しぶりに東京ドームへ。午後2時試合開始のデーゲーム。1時前に着くともう7割くらいの席が埋まっていた。ちなみに、きょうはひいき選手がいる広島を応援。

 ドームに入ると、目についたのは弁当や菓子、ビール、そのツマミなどの売店が立ち並んでいて、どこもお客であふれている光景。安くても1000円の弁当が飛ぶように売れる。巨人関係のグッツも売れている。とにかく巨人ファンが多いので入場料以外の副収入はバカにならないようだ。

  いよいよ座席へ向かうとフィールドでは広島カープのバッティング練習中。昨日は打てなくて完敗しているだけに真剣だ。それにしても広島は、巨人に比べるとホームラン数は半分、打率も劣るが、3位と健闘中だ。

  試合前に原・野村両監督が審判団立ち合いでメンバーの交換。両監督と審判団が交互に握手を交わし、フェアプレーを誓い合う。そして、始球式は小学生の男の子だった。プロのキャッチャーとバッターをめがけて投げ込むと大きな拍手。小学生にはいい思い出ができてよかった。いずれもいい光景だ。
 
  試合はホールトン(巨)と野村(広)の投げ合いで0−0が続き、あまり見せ場がないまま8回に。すると、ついに巨人は堰を切ったように打線が爆発し、4点を取り勝敗が決した。これまでのデータ通りの試合になった。
 ところで、ドームゆえに雨風の影響は全くなく安心して試合ができる反面、光線がキラキラして高く飛んだボールは見えにくそうだ。外野席での太鼓やトランペット、笛と大きな肉声の応援が大波のように内野席へ迫ってくる。ドームだから音がすべてドーム内に残り、騒音化している。ドームの弊害に思えた。

 さらに思ったことは、投・打の瞬間のあの太鼓や笛、そして声援は選手の集中力に影響しないだろうか、と。特に、打者は集中力が必要だ。ゴルフではドライバーの時は一瞬物音が止まる。野球の場合も、ゴルフのように、少なくともピッチャーが投げるときは物音をとめて、投・打ともに集中してプレーができるようにしてあげたいものだ。
 
 ほぼ満員の43,925人。その大半はもちろん巨人ファン。巨人が得点するとドーム内がバンザイの嵐。私は静かに野球を楽しむタイプなのでバンザイにはついていけない。大リーグのように拍手が主体の応援がいいと思う。野球にかぎらず、応援のあり方はなかなかむずかしい。
 プロ野球の世界もたいへん厳しく、長年1軍で活躍できる選手はごく僅かで、辞める選手のほうが多い。そんな思いで個々の選手のプレーを見ていると必死さが伝わってくる。子どものころはプロ野球選手に憧れたが、プロになれなくともこうして長く野球を楽しめるのは幸運だと思う。