小海線・スキーの旅

 小海線に乗って一泊スキーの旅。スキーの講習会に参加し指導していただきありがたかった。なかなか思うように滑れなくて反省の多いスキーであったが、スキーには旅が伴うのでそのスケッチもまた楽しい。。
 スキー会場の長野県小海リエックススキーバレーには3回目だが、電車で訪れたのは初めて。大宮から長野新幹線佐久平まで約50分。そこで小海線に乗り換えて50分、小海駅へ。
 
 ご存知の通り、小海線は全国で最も標高の高い山を走る鉄道として有名。駅としての最高地は野辺山駅の1345m。小海駅でも865m。通過する最高地点は1375m。信越線の小諸から中央線の小淵沢を結ぶ86.8km。1〜3両編成で一部ワンマンカーで運転手が切符を拝見。
 
 小海線千曲川源流に沿って走っており、車窓からたびたび千曲川が目に入る。この辺りは源流なので「え、これが千曲川?」と思うほど川幅が狭い。沿岸には住宅が立ち並ぶ。(車窓より)
 
 小海駅舎。スキー場の建物などにも屋根に洋風の塔が建っている。どうやらこれは佐久市の国重要文化財・旧中込中学校の校舎を真似ているようだ。明治8年に建てられた現存する日本最古級の洋風学校建築で、シンボリックな八角形の塔がある。
 小海町は長野県東部の南佐久郡に位置し目の前には八ヶ岳連峰が広がる。面積は約114平方キロメートル。人口4,966人(12.12.1)、年々微減している。小学校2校、組合立中学校1校。唯一の県立小海高校は、かつてはインターハイでスケート女子総合優勝9連覇を果たし札幌オリンピックに選手を送り出した歴史がある。 
 
 小海町はじめ一帯は四季を通して豊かな自然の恵みを活かした観光収入が大きい。ゴルフ、キャンプ、温泉、へらぶな釣り、キノコなど山菜採り、冬はスキー、スケート、氷上ワカサギ釣り(松原湖)等。日本酒、ワイン、焼酎、ジュース、そば、ジャム、野菜など農産物も自治体の収入源になっている。
 27日は日曜日で、しかも快晴だったので車でのスキー客が多く、レストランの昼食は満員の盛況ぶり。スキー場は初級・中級向きの斜面があり、ファミリー的だ。この日は若者たちのボードの大会もあり賑わった。
 宿泊した小海リエックスホテルには白樺の林の中にチャペルがあり、ここで結婚式を挙げるカップルが多いという。そのすぐ近くには温泉があり、ホテルから歩いて2〜3分だが、寒くとも利用者が多い。温泉を出るとなんとアイスクリームのサービス。そういえば、何年か前からホテルの経営は、シャトレーゼ。納得。
 高地ゆえに夏は空気が澄んでいて、涼しく、花もいっぱい。近くには若者に人気のある清里もある。山好きな人には、赤岳(2899m)、横岳(2829m)、硫黄岳(2760m)、夏沢峠(2430m)、天狗岳(2646m)など、いわゆる八ヶ岳連峰がそびえる。
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 車窓からの浅間山(右上)。雪の白樺林も美しい。連日、−5〜10°の寒さと相俟って冬の厳しさと清爽な感じがいい。帰りは、4人タクシー相乗りで小海駅へ。同駅16時16分、佐久平17時14分新幹線に乗り替え、大宮18時6分着。乗り継ぎもよくて、こんなにも近い小海線の旅であった。