スーパーマーケット今昔物語

 近くの大型 supermarket へ日常品の買い物に出かけた。

 きょうは Valentine's Day。この日のために特設したチョコレート売り場は売り尽くした感じで閑散としていた。また、店内はクリアランスセール開催中で集客に余念がない。それでも平日はご覧の通り。もっとも近隣に大・中型スーパーマーケットがあちこちにあり客は分散しているようだ。人口減も影響しているかも・・・・。 

 野菜の一部は、朝採りイチゴやネギなどの地産地消を唱い新鮮さ、親近感をアピールしている。きれいに並べられている果物。グレープフルーツは98円前後で推移。しかし、大型店にしては量的にも品数の上でも少ない気がする。

 この大型店では自社製品の売り込みに熱心だ。最近は、ビールなどアルコール製品も参入し、他社よりも安価に。切り餅の場合、他社は1kg798円に対し、自社のそれは698円で200円も安い。また、フライパンの場合、フランス製に比べて中国製は1/4以下である。相変わらず中国製やベトナム製は安価だ。

 ところで、このような大型スーパーマーケットの始まりは1916年、アメリカの起業家クラレンス・ソーンダースが創業した Piggly Wiggly 店だという。当時、欧米では店のカウンターを挟んで店員が客の注文を受けて、品物を棚から持ってきて渡していた。それを今のように客が品物を選び、カウンターへ持ってきて精算するというセルフサービスにより時間・人件費・コストなどの合理化に成功した。1920年代には北米全体に広がった。
 1950年代にはポイントサービスにより会員割引制も導入された。また、モータリゼーションによりさらに大きな駐車場を備え、店も大型化した。
 現代の世界の3大スーパーマーケットは、Wal-Mart Stores, Inc.(アメリカ、1962年創業)、Asda(イギリス、1949年)、Hudson' s Bay Company(カナダ、1670年)であるが、Asdaは今は Wal-Mart Stores, Inc. 傘下になっている。
 ちなみに、日本のスーパーマーケットの始まりは1952年開業の「京阪スーパーマーケット」。翌1953年に、紀ノ國屋がセルフサービスのスーパーマーケットを始めている。

 スーパーマーケットのオアシスともいうべきところは花屋さん。季節ごとに花が入れ替わるのがいい。きょうは、桜や桃の花、ストック、菜の花、チューリップなどですっかり春を演出していた。そして、春といえば子どもたちのめでたい入学が待っている。それを祝って学習机が並ぶ。いい光景だ。