さくら〜千鳥ヶ淵篇

 26日、中学時代の同級生数人とさくらの名所・皇居の千鳥ヶ淵へお花見としゃれた。まず、11時、JR中央線市ヶ谷駅に集合して、鉄道沿いに外濠公園のさくら並木を飯田橋方面へゆっくりと出発。

 早速さくらのトンネル。頭上注意の巨木もあり、花びらにも貫禄を感じる。この公園には対岸(外堀通り)を含め約780本のソメイヨシノヤマザクラが植えられている。眼下を中央線の電車がひっきりなしに走る。

 数百メートル行くと中央線と神田川をまたぐ新見附橋があり、そこから見る対岸のさくら。そして、外堀通りへ。やがて、神楽坂下を経てJR飯田橋駅東口へ。市ヶ谷からおよそ1.5km。

 我が同級生は岩手県南の中学校の卒業生、77名。今では13名が鬼籍に入っている。若い頃はみんな苦労をしたが、老後は少しでものんびりし、心豊かな時を過ごしたいと願って頑張ってきたのに、鬼籍の同級生は無念だったろう、と思わずにはいられない。
 飯田橋駅付近で各自持参した昼食を食べて、いよいよ千鳥ヶ淵へ。交番で尋ねると、歩いて20分くらいとのこと。
 途中、よく耳にする大学や中・高等学校などが・・・。靖国神社の鳥居が見えてきて、田安門へ。千鳥ヶ淵は、江戸城拡張の際に局沢川と呼ばれていた川を半蔵門と田安門の土橋で塞き止めて作られた堀であるという。 


 皇居北側にある武道館。田安門はその入り口になっている。皇居内濠に映えるさくら。絶景。クリスマスローズとさくら並木。いろんな色があり花がある。
 突然、同級生の一人が「天国はどんな色だろうか。どんな花が咲いているのかな。もしかすると、いま目にしている色と花かもね」と。確かに、天国を連想したくなる光景だったのでそうつぶやいたのだろう。すると「そんなの分かるわけないよ」と吐き捨てるようにもう一人の同級生。古稀を過ぎたとはいえ「まだ冥土の話をする年齢でもないよ」という思いがそう言わせたのだろう。
 何を言っても、何を思っても「当たらずとも遠からず」だ。同級生所以に。それはともかく幼なじみの同級生と観たこの日のさくらはよかったなぁ。再会を期して、5時解散。