早いなぁ、もう6月だ!

 きょうは、快晴で風もなくすがすがしい。そろそろサツキも盛りを終えて、バラが見頃の関東地方。すでに、例年より10日ほど早く梅雨入りして、この先はきょうのような快晴は望めそうにない。思えば、この冬は4月までスキーであちこち飛び回っていたので、気がつくともう6月、という感じ。
 今月は、県人連合会の集い、町会の役員会、高校同窓会、現職時代のOB会、スキーの大先輩の米寿祝いなどがあり、いずれも邂逅の一環であり、楽しみにしている。自分自身の年齢からして当然かも知れないが、ほとんどが高齢者である。町会やふるさと会などには若い人に参加してほしいが、なかなかむずかしいのが現状。
 ところで、世の中に目を向けると、自民党政権憲法96条の改正をしようとしている。どうやら、憲法9条の改正が年頭にある(?)ようだ。(?)を付けたのは、安倍さんは「9条は念頭にない」と否定しているので・・・。また、日本維新の会の石原さんは兼ねてから現憲法は「占領軍の押しつけによるもの」とし、自主憲法の成立を望み、96条改正に賛成だ。
 憲法の前文にはこのようなことが謳われている。
 日本国民は自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないようにすることを決意し、主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
 この中には、順々に、憲法の基本3原則「基本的人権の尊重」「平和主義」「国民主権」が入っている。平和主義についてはさらに次のように国際協調主義が謳われている。
 日本国民は恒久の平和を念願し、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない。
 先ずは、日本が永久に戦争を放棄し、国民主権のもとで基本的人権が尊重され、平和国家になってほしいとの願いにより、現憲法が制定されたのであろうと思う。現に、この憲法下では戦争はなかったことを再確認して、これからも「日本国民は国家の名誉にかけて全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」(前文)べきである。
 政治家の戦争等に関する歴史認識が疑われ、中国や韓国など近隣諸国とおだやかにお付き合いが出来ずにいる。せっかく国際的にも知られているこんなに立派な憲法があるのに、外交に活かせていない。政治家は、憲法を最大限に遵守する義務があるのに、勝手な解釈をして物議を醸している。情けない。現憲法を「自虐的」という人は戦争の反省が極めて足りないのではないかと思う。よいものはよし、とする寛大さが欲しい。
 
 月の初めなのに、重苦しい話題を採り上げてしまい、書いた本人も気が重いが、一国民の切なる願いであることを付け加えて置こう。

「6月」の異称 水月 旦月 李月 伏月 焦月 未月 未無月 暮月 風待月 季夏 晩夏 長夏 小夏 鳴雷月百鐘 松風月 瓜期