2013年末の世事

 12月26日、突然安倍首相が靖国神社を参拝。間髪入れず中国と韓国が安倍首相を強烈に批判。これまでも両国とは仲違いしたままなので、ますます国交は難しくなった。今次は、アメリカが「失望した」というコメントを発表し、首相は想定外の反応に苦慮している。安倍さんの個人的な信念による行動であるというが、国益を損なうことになると「私」は慎むべきである。首相として各国との友好関係を一刻も早く取り戻してもらいたい。
 19日、猪瀬都知事が辞任した。昨年の都知事選目前に某グループから5000万円を受け取ったことの説明がつかなくなり、辞任に追い込まれた。作家知事として、むしろ政治と金の問題を厳しく糾弾してくれることを期して支持した都民を裏切ってしまった。小説の世界と政治のそれとの区別がつかないまま知事になり、躓いてしまったのではないだろうか。430万票へどう責任を取るのか。
 27日、沖縄米軍の普天間飛行場移設問題で、仲井真知事が国から出されていた辺野古沿岸の埋め立て申請を承認。普天間から辺野古へ、つまり、この先も沖縄が米軍基地を受け継いでいくことになる。我が国の安全保障を沖縄だけに押し付けていいのだろうか。国は県外を真剣に探す努力をしただろうか。国民も然りである。いざわが県に、となると大反対を唱えるというエゴイズムが・・・。せめて本土への分散は受け入れるべきだ。
 5日、元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ氏が死去。95歳。アパルトヘイトに反対し、反逆罪で27年半も投獄された。釈放後は人種間対立の解消に尽力し、「民主主義とは一人ひとりが国の主権者であること」と唱え続けた。
 その他に、遅々として進まない東日本大震災の復興問題、原発事故による避難民の問題、原発再稼働か、脱原発か。年内妥結ができなかったTPP。自由貿易は理想であるが、国間の力関係で不平等貿易になりかねないのでその行方が気がかりである。いずれも越年課題である。政治家の課題解決力に期待したいところであるが、ここにもエゴイズムがはびこっていて、駆け引きだけの政治に終始しているようで心もとない。
 ところで、自分自身の今年1年はどうだったのか。政治、経済、文化、国際関係に興味関心を抱きながら、自分自身の心身の安定と充実した生活を追い求めているところである。モットウとして(1)健康、(2)友好(邂逅)、(3)知的刺激を掲げたが、総体的に今年も日程調整がうまくいかず消化不良気味の1年になってしまった。それでもそこそこに健康は維持しているし、たくさんの友人、知人、町会の人、諸先輩に会うことができて、孤独になることがなく皆さんに感謝している。(3)については、加齢も進むのでもっと多角的に求めていく必要がありそうだ。
 最後に、この1年拙いブログを覗いてくださったみなさんに心を込めて感謝申し上げます。ありがとうございました。ブログを始めて4年目に入ったばかりですが、今のところ来年も続けるつもりですので引き続きよろしくお願いします。どうぞ最良の新年をお迎えくださるように!