お台場風景

 正月三日にお台場へ行き、ほんの一部を見て回った。資料によると、お台場の元は、嘉永6年(1853年)ペリー艦隊が来航し開国を迫られた幕府は、これに脅威を感じて江戸を守るために品川沖に海上砲台を築造したのが始まりである。11基を作る計画だったが、8基で終わっている。それらは「品川台場」と呼ばれていた。しかし、ペリーが再来しても砲台を使用することはなかった。

 現在のお台場は、かつての台場の周辺を広大に埋め立てたので、所在地は、港区、品川区、江東区にまたがっている。0m地帯なので、津波対策は避けては通れない。いざという時は高層ビルに逃げ込むしかないことも心しておきたい。

  レインボーブリッジ           お台場海浜公園
 レインボーブリッジは長さ798m、塔高126m、橋げた52mの吊り橋。1993年完成。後方に東京タワーが見える。夜間はイルミネーションが輝き、人気スポットになっている。


 フジテレビのビルはじめレジャーやショピングのビル、さらには民間会社やホテルなど高層ビルが林立している。デックス東京ビーチビルには、昭和30年代の東京下町の横丁の商店街を再現し、当時のあめ玉やおもちゃ、衣類、食べ物が並び、懐かしさの余りついたくさん買い物をする客が多いのではないか。射的場もあり若者が珍しそうに楽しんでいた。別のビルには今流行のゆるキャラ専門店も。都心や海洋を眺めて食事を楽しめるレストランもある。

 パレットタウン大観覧車          後方に東京スカイツリーも見える

 ところで、8基の台場は今はどうなっているか。第1は埋められて品川埠頭の一部に。第2は海中に。第3は台場公園として、信号も車もなくジョッギングや散歩に最適。開発されたお台場にはアクセスがある。第4は埋められて一部ビル等がある。第5は埋められて品川埠頭一部に。第6はレインボーブリッジ付近の海上にあり立ち入り禁止。第7は未完成のまま海中に。8つ目は、御殿山下台場と称し品川区立台場小学校がある。

 アクセスは、都心では新橋から、ゆりかごめ線、大井町から、りんかい線(JR)のほか、品川駅等から都営・京急などのバスがある。また、浅草からの水上バスもおすすめである。駆け足による「お台場風景」の描写である。