同級生讃歌

 3月25、26日、首都圏在住の中学時代の同級生たちと東京の花見を企画したところ、岩手、宮城、小笠原の同級生にも来てもらい総勢14人が集まった。残念ながら、さくらは上野公園も、千鳥ヶ淵も開花直前で観られなかったが、同級生に会えたことで諦めもついて、「花より団子」のお花見となった。
 ちなみに、2日間どう過ごしたかというと・・・・。 25日(火)上野公園集合11:00(昼食)→靖国神社千鳥ヶ淵1:30→浜離宮庭園3:30→ホテル5:00。26日(水)泉岳寺9:00→東京タワー10:00→築地すし店12:00→浅草2:00 解散3:30。移動は、タクシーに分乗(1回のみ地下鉄)し、その都度割り勘勘定。さくらは咲いてくれなかったが、両日とも20°前後の陽気で過ごしやすく、同級生の会話も弾んでいた。

上野公園で再会を喜び合う。開花直前のさくらの木の下で持ち寄った昼食をごちそうになる
 私たちは昭和30年3月、村の中学校を卒業。2学級で男子27、女子50、計77人。今、66人存命。これまで、若い時から場所を変えてよく同級会を開いてきた。卒業時の日本は戦後10年、政治も経済も文化も「これから」という時代。たくさんの同級生が集団就職のため東京へ旅発った。村に残った同級生も貧しさの中家事を手伝いながら高校へ通学。ともに苦労の多い青春時代を送っている。

上野公園入口に辛うじて咲いていたシダレ桜  浜離宮庭園の菜の花

四十七士が眠る泉岳寺で手を合わせる同級生。中学校の修学旅行で未完成の東京タワーに昇っているので、それ以来という同級生も。あの頃の記憶はないが東京はすっかり変貌していることは確かで[さすが東京だね」と、しばし隔世の感に浸る。

2日目の昼食は築地の「すしざんまい」で。築地も初めてという岩手の同級生。「寿司が美味かった」と喜んでくれて幹事冥利に尽きる思い。浅草で解散したが「東京駅の外観を観ておきたい」というので何人かで東京駅へ。
 皆苦労しながらも、立派に家庭を築き、ここまで健康に恵まれて、連れ合いの協力で同級会にも来れて「楽しかった。幸せです」と言い残して我が家へ。同級会という「ささやかな1泊2日」でこんなに楽しめて、充実感を味わえるのも、苦労の多かった時代を乗り越えてきたからだろうと思う。来年は、同級生全員による「喜寿祝い」同級会を予定している。