春の句

 首都圏では、開花の遅かったサクラがほぼ終わった。そのサクラに目を奪われているうちに、地上には鮮やかなシバザクラが咲きはじめ、しばらく楽しめそうだ。近くの江戸川の堤防にはカラシ菜や菜の花が満開だ。拙宅の鉢植えの花々も一人前に咲いている。寒さからも解放されていよいよ春爛漫のいい季節がやってきた。
 俳句の世界に目を向けると、四季折々の句がたくさんある。私の好きな春の句を幾つか紹介させていただくと・・・。
     外にも出よ触るゝばかりに春の月  中村汀女
     春の鳶寄りわかれては高みつつ   飯田龍太
     家々や菜の花いろの燈をともし   木下夕爾
     雪とけて村一ぱいの子ども哉    小林一茶
     菫程な小さき人に生まれたし    夏目漱石
 一句一句春の情景や作者の詩情が伝わってきて、時代を超えて今も春を楽しませてもらえるからありがたい。参考までに作者の活躍した時代を確かめるために調べた生没年は次の通り。
中村汀女 明治33(1900)年〜昭和63(1988)年 88歳。飯田龍太 大正9(1920)年〜平成19(2007)年 86歳。木下夕爾 大正3(1914)年〜昭和40(1965)年 51歳。小林一茶 宝暦13(1763)年〜文政10(1827)年 64歳。夏目漱石 慶応3(1867)年〜大正5(1916)年 49歳。
 拙宅の小庭は毎年同じ花ばかりだが朝一鉢ずつ見て回る。元気な花、元気のない花、「これからだぞ」とアピールしている花など。それは私の手入れ加減によるもので花には責任はないのだが・・・。

  パンジービオラ              スミレと白のデージー

 スミレ、ビオラ、パンジー、ストックなど    ノースポール(白)

  間もなく開花の紅色のツツジ             大葉カシワ