閑中の忙

 9月下旬からつい最近まで外出する機会が多かった。すべて皆さんから声がかかってのこと、ありがたく思う。お陰さまで、キョウイク(きょう、行くところがある)とキョウヨウ(きょう、用がある)をも満たしてもらっている。
 9月28日(日)、ふるさと会の仲間たちと、この6月、国内で18例目の世界遺産に登録されたばかりの「富岡製糸場と絹産業遺産群」へ。その中核をなす「富岡製糸場」を見学したが連日多くの人で賑わっている。この日も「5000人位」(ガイドさんの話)という。
 すぐ目につくのは明治5年(1872)に完成した「東繭倉庫」。柱や梁に木材を使い、壁には赤レンガを積んだ「木骨レンガ造り」で、長さ104,4mに及ぶ。当時、政府が外貨獲得と製糸産業の近代化を目指し、大規模の官営製糸場を建設した。とても民間ではこんなに大きな建物はできなかったはず。
 
全国から集った工女たちが働いた製糸場        自動繰糸機
 10月10日は高校同期会(上野)、11日、ふるさと会主催の少年野球教室のため岩手のふるさとへ。12日は、町会の運動会と続く。

    元巨人軍の水野投手と佐野捕手から守備の手ほどきを教わる野球少年たち 
 16日は、仲間5人と我が家からすぐ近くの千葉カントリーで開催中の男子ゴルフのJAPAN OPENを見に行く。秋晴れのいい天気で、のんびりとお気に入りの選手を追う。初日のこの日はマークセン−7,池田勇太−6、オーストラリアのアダム・スコットは−2だった。さすがにプロで、ダフリもOBも全くない。一打一打に賞金がかかっているので、真剣そのもの。プロでもこの本戦にでられるのは100人余、決勝には60人位しか残れない。厳しい世界だ。カメラはご法度なので画像を見てもらえないのが残念。
 17日夜、新橋でスキー関係の会議があり、18,19日(1泊)は那須でスキー仲間のゴルフコンペへ。高い山々は紅葉が見頃だが、下界はまだまだ。19日は行楽客と一緒になり、4時間もかけて帰宅。
 20日の夜は、新橋でツーリング仲間と会食。リーダーのRさんは17日間もかけてドイツ・オーストリアをツーリングしてきた。ホテルなどはほとんど予約なしで、その日に決めたという。大きな荷物を積んで走り抜いたというからすごい。Nさんも北海道や田沢湖でツーリングを楽しんでいる。男性軍は5月、利根川を北上、約40㎞走った。この日、集まったのは4人でのツーリングの予定を話し合うためであったが、年内は日程調整が難しく、来春、一泊でどこかへ行くことになった。現役時代は全くの異業種仲間であるが、話題が豊富で楽しい。
 私は定年退職後9年ほど再就職でお世話になり、数年前、仕事から完全に解放されて毎日が「閑中」で、「消光の日々」であるはずなのに何故か「忙」の日々が。冒頭述べたように、声がかかることをありがたく、大事にすべきであると思いながらお付き合いをさせてもらうことにしている。