しなやかな70代に!

 新年を迎えて、「70代後半、どんな生き方をするか」を思案。しかし、すぐに答えが出て来ない。いろいろ思い巡らした結果、「しなやかな70代に」ということに落ち着いた。辞書によると、「しなやか」とは、「弾力が有って、そのものの状態(動作)がなめらかな様子。曲げてもすぐ元に戻る様子」という。とすると、とかく頑固老人は「恍惚の人」などと言われるので、しなやかでありたい。 
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   首都圏はごらんの通り、晴天。長野、新潟、山梨では冬山遭難が続いている
 今年もたくさんの年賀状を頂いた。近況や新年の抱負・信念などが書かれている。それは私への暖かい戒めでもあると受け止めて、ありがたく拝見した。特に、大先輩からの賀状は身にしみる。喪中につき、こちらからは申し上げられないが、背中を力強く押してもらえたように思う。
 正月2、3日は、第91回箱根大学駅伝に見入った。予想は、最強駒沢大に包囲網、という見出しがすべてを物語っている。2番手は東洋大。次いで、明治大、青学大、ダークホースに早稲田大、山梨学院大。結果は、青学大が2位駒沢大に10分50秒の大差をつけ、しかも91回大会史上最高の総合時間で往路・復路完全優勝であった。マスコミの予想を覆しての母校優勝にやはり背中を押してもらい、元気をもらった。
         
 午後、郊外へ出かけてみた。晴天なのに富士山は霞んでカメラには収まらなかった。散歩やジョッギング、買い物に出掛ける人が目についた。私は普段は運動不足なので、2〜3キロは歩くようにして、外気に触れ自然をエンジョイしたいと思う。しなやかな心を育むことにも繋がりそうだ。
 ところで、今年も元旦の新聞をひと通り読んだ。世界の中の日本という視点で、各特派員や政治・経済・歴史等の著名な専門家を登場させ、オピニオンを展開している。確かに、今の我が国は、他者に耳を貸そうとしない風潮が強いので、こういう企画になったのであろう。日本の「戦後70年」にちなんで、ある外国人歴史家がこんなことを述べている。
 「第二次大戦で日本は陸海兵士200万人、民間人100万人が戦死した。うちひしがれた日本は、このような凄まじい状況のなかで再出発の難業に立ち向かい、豊かで平和を愛する社会を懸命に創りあげた、その草の根の回復力、規律、反戦の理想は、どれほど称賛してもしつくせるものではありません。平和と正義という目標を見失うことなく、理想主義の必要性と実際性への信念も失うことなく、世界中で栄えていきますようにと、心から願います」(論旨)(歴史家 ジョン・W・ダワー)
 政治家や民間の平和外交に期待しつつ、国民の一人としてこうしたメッセージを受け容れる器を持ち続けたい。
 今年も「心身の健康」「交友」「知的刺激」をキーワードとし、あまり、気負うことなく、思い詰めることなく、不真面目な位がちょうどいいのではないか。