街歩き

 先日の昼下がり、ポカポカ陽気に誘われて「街歩き」をした。街の風景をあらためて鳥瞰してみると、大なり小なりの変化に気づく。「変化があるうちは救われる!」ということばを信ずれば、発展とか進展の兆候ということになるのかな。 

コンビニの大手・セブン-イレブンでは500円の弁当を無料で宅配するサービスをしている。この宅配便を街の中でよく見かけるようになって久しいが、コンビニでやっているということが思いもよらぬ「変化」である。一人暮らしをしている友人も時々利用しているようだ。高齢化社会の象徴?なのか。右は、長く営業していたMスーパー。ところが、ご覧のとおり「閉店」の張り紙。街道沿いではあるがそれだけでは立地条件が満たされていなかったのか。しかし、改装して新たに何かが誕生しそうだが、その先はわからない。

ここはよく知られているファミリーレストランだったが、今は、サンドウィッチ専門店に。いつも賑わっているという。専門店は多少値段が高くともその特質がよく表出していれば繁盛することを意味しているように感じた。右は、この地には以前何があったのか定かではないが、アパートとしてデビユー。歩いた僅かの範囲に数軒も発見。住宅事情と土地利用の思惑がたくさんのアパートを生み出している。

これは小振りのマンション。周りに広い空き地があるのに・・・。わが街にはマンションは少ない。大型マンションが満室になるのに数年かかったという例があり、アパートに比べ敬遠されている。もう一棟も3階建て、30戸くらいのマンションで、もどちらも満室の様子。そのすぐ近くには静かな住宅街がある。ここは開発されて30〜40年になるので老夫婦が多く、若者と世代交代できる家庭は幸運だ。

住宅街の空き地(畑)に菜の花を発見。郊外に出ると空が高くなって、青空がスッキリしている。首都圏30キロメートルにも春が近いことを告げている。季節は確かに変わりつつある。
 あさって、4年目の「3.11」を迎える。福島、宮城、岩手の復興はまだまだ道半ばどころか、半分以下だという。地震津波放射能災害がなければ、わが街よりもはるかに自然に恵まれ、四季感があり、人情に長けた人々もたくさんいて、話題に事欠かないだろうに・・・・。悔しい思いがひしひしと伝わってくるなかで、わが街を歩いてみた。