春の利根川

 昨日、親友のOさんと利根川の岩本(群馬・沼田市)から群馬大橋(前橋市)まで約30キロをツーリング。快晴で、さわやかな風が心地よかった。Oさんとすでに江戸川(栗橋〜葛西臨海公園河口)を走り終え、今は利根川の栗橋から源流までを目ざしていて、きのう岩本に達している。
 今回は、群馬大橋から岩本まで北上する予定であったが、登りが多いことを仮想して岩本から群馬大橋へ南下することに・・・。岩本から約10キロはサイクリングロードはなく、利根川沿いの国道17号線を走行。車が多く怖かったものの予想通り下り坂が続き一気に走り抜く。15キロあたりの大正橋からサイクリングロードが整備されており、ホッと一安心。

        大正橋付近の利根川とサイクリングロード
 利根川に近づくと白波と轟音が絶え間なく続いている。谷川や奥利根の雪解け水が豪水となって流れ込んでいるからである。この辺りの利根川は大きな岩があちこちに転げていて、白波と轟音を巻き起こしている。利根川が“暴れん坊川”と言われている所以である。20キロ先の群馬大橋でも同じであった。
 17号沿いに「こもち(子持ち)道の駅」があり、「白井宿八重ざくら祭り」が開催中でちょっと覗いてみることにした。白井宿は、室町時代白井城の城下町で交通の要衝として栄えた、という。確かに、沼田16キロ、中之条20キロ、渋川8キロ、前橋16キロと、どこへでも行ける所に位置している。満開の八重桜の下で柏もちや団子を食べている風景から「当時もこのようだったのかな」としばし想像に耽る。
 岩本から利根川の源流に近い奥利根湖まであと約50キロ。来月、一泊して2日間でたどり着くように算段している。特に、最後の約10キロは、サイクリングロードはどこまであるのか、登りか、下りか、二人とも分からないが、行ってみての楽しみである。勿論、天候や道路状況によって無理はしないことにしている。
 利根川は栗橋(埼玉)から河口の銚子まではまだ走っていない。これを走れば江戸川と利根川はすべて走破することになる。今年中には実現したい。
 ツーリングはまさに自力で一定の距離を走るので、体力的に充実感がある。また、刻々と移り変わる景色に心の充実感を覚える。スキーとも相通ずるものがあり、これからも双方とも満喫できれば幸いである。

こもち道の駅の白井宿八重ざくら祭り   群馬大橋(昭和28.10開通。280m、国道17号