東奔西走

 辞書によると「あちこち忙しく駆けまわること」とある。実は、きのうまでの20日間のうち外出が16日。東京へ6日、千葉へ2日、県外1日、残り7日は運動会やその準備、食事会、ゴルフなど。これで「東奔西走」と言えるのか不明であるが、全くの無職で、高齢にしてはよく出掛ける方かも知れない。
 東京の場合、スキー関係で四谷、ふるさと会関係で中野へ。自宅から60〜80分。前者はスキー本番前の打ち合わせ会議、後者は11月開催の総会の打ち合わせ会議で、夕刻5〜6時から始まり帰宅は10〜11時ごろになる。その他、上野、浅草、銀座などへも。外出すると、夕食はまさに外食。どこへ行っても同じようなメニュが続き、食傷気味になる。
 良いこともたくさんある。出掛ける先にはそれぞれ会う人たちがいるということ。長い付き合いの人や初対面だった人とも親しくなり、どんどん仲間が増えて、親交も深まっていく。皆さん、人生経験が豊かで、しかも多様である。一献交わしながら有意義な時を過ごすこともある。それぞれの会議を通して知り合った仲間であるが、会議を超えて貴重な収穫を得ているように思う。
 運動会や文化祭等は地元の人たちとの交流の場である。有り難いことに町会の役員を仰せつかっているので、たくさんの地元の人と知り合い、お世話になっている。街やショッピングストアで地元の人に会うと挨拶を交わし、時には立ち話も。地元人の誼(よしみ)にほかならない。いざというときは地元の人が頼りである。
 「出掛けること」をおっくうがっていたら「貴重な収穫」もないし地元の人にも出会えない。だから、今を大事にしなければならないと思う。いつの日か何らかの事情で「出掛けられなくなる」ことにもなるだろうから・・・。
「東奔西走」というと、中身が伴わず、ただ単にあちこちを走り回っている印象もあるが、私にとっては充実した「駆けまわり」であることに感謝している。
 
     みどり豊かな上野不忍池           相変わらず賑わう浅草