健康ランド

 近くの広い敷地に健康ランドがあり、時々出かけている。大きな館に内と外(露天)にそれぞれお風呂が3つとサウナが1つずつあり、いつ行っても賑わっている。高濃度炭酸風呂、ひのき薬湯、岩風呂(打たせ湯)、つぼ湯(信楽焼の一人用つぼ)の他に高濃度酸素サウナ、塩サウナなどがある。風呂はいずれも沸かし湯であるがバラエティに富んでいるので人気があるようだ。
 家庭の風呂と違って、広い空間とたっぷりのお湯によって疲れを癒やしてくれる。特に、樹木があり広い露天の風呂が開放的でいい。夜は月や星が輝き、その合間を夜間飛行機が通り抜けることもしばしばである。時には風雨に見舞われることもあるがそのまま湯に浸かって凌ぐことにしている。
 日本人は風呂が好きで、ほとんど毎日入っている。体をきれいにすることはもとより、精神的にもリラックスできるので日常化しているのだろう。資料によると、日本の風呂文化は奈良時代の蒸し風呂や武士の湯治に依拠しているという。その後変遷しながらも途絶えることなく現代に引き継がれている。今では、家庭風呂の他に、いわゆるお風呂屋さんがあり、スーパー銭湯、スーパーリゾート、健康ランドなどの温浴施設へと拡張されているが「日本人の風呂好き」には変わりはなさそうである。
 日本は地震国で、その代替に温泉もある。旅行先に温泉地を選び、わずか一泊の間に3、4回も入って楽しむ日本人。海外からの旅行客も温泉を好んでいるようで、時々一緒になることがある。最近では中国人の旅行客が多く、温泉は健康によい、という情報も伝わっているようだ。欧米人も彼らのバスルーム文化とも大きく違っていて日本の風呂文化は特異に感じているだろう。
 健康ランドなどは公衆的な施設なので衛生やマナーなどの心配もあるが殆んどトラブルがないのも素晴らしいことで、日本の伝統的な風呂文化の所産であると思う。ちなみに、我が健康ランドの料金は大人平日620円、土日祝日700円、子どもはすべて大人の半額。回数券1回いずれの日も560円となっている。
 2,3月、十和田湖(秋田)、蔵王(山形)、万座、片品(いずれも群馬)などの温泉地へスキーに行く予定なので、それぞれの温泉浴を楽しみながら日本の風呂文化のよさを見直してみたい。