スーパーマーケットを覗くと・・・

 我が家から車で15分範囲内にスーパーマーケットが10店ほどあるが、主に利用しているのは5店。そのうち2店は、常に品物のレイアウトを工夫して購買欲をそそり、コンスタントに利用客を確保している。また、それぞれに何かを「売り」にしている。野菜が新鮮、魚類の種類が多く鮮度がいい、弁当が美味しい、定期的にバーゲンセールをする、とかで利用者の奪い合いを演じている。
 かといって、「売り」によって1店ごとに回るわけにもいかないので、その日買いたいものを「売り」にしている店を選ぶことにしている。きょうは妻からの買い物メモを手に一人で、好みの牛乳がいつも比較的安価なA店へ。この牛乳は老舗で、しかも地元に工場があることから何年も購入している。醤油もしかり。こんな理由で品物を選ぶというのはよくあることかも(?)知れない。
 牛乳のついでにあちこち見て回ると、「キャベツ1個77円、お一人1点限り」が目に入り、ためわらずカゴへ。やや得意顔で帰宅し妻にキャベツを見せると「安いけど固そうだね」。案の定、むいて食べたら固すぎる。もともと我が家ではA店の野菜の評価はよくない。ちなみに、妻のメモにはキャベツはなかった。
 買う予定は全くなかったが、アルコール売り場を覗いてみた。何と、期間限定の「秋季ラベル」のビールが売り場を席巻。大手各社で出している。知り合いのビール党に聞いてみると「味は多少違うので、今を逃すと飲めなくなる」とのこと。しかし、それ以上に、強烈な秋色のラベルに惹かれたとも。確かに、下戸の私でさえも手が出そうだ。また、宮崎産の新米も登場。商戦はかくの如く季節や消費者の心理を先取りして競い合われている。

  巧みでたくましい各社の商戦       この地域の新米コシヒカリは9月初旬
 我が家は二人暮らしで、週一回は二人でスーパーマーケットへ買い物に行くことにしている。品定めは妻。いつもそばで見ているので買い物に関する情報はかなり得ているが、例の「キャベツ買い」のような失敗は絶えない。老夫婦なので、私も妻任せにしないで、量は少なくとも食べやすく美味しいものをいかに選ぶか、を考えないと!「とても先に死ねないわ」と言われないためにも。

 たくましく毎日咲くマツバボタン       これもたくましいカシワ大葉、3mにも