8月、スポーツ雑感

 暑かった8月もあと3日。九州や中部の岐阜では37℃超えが何日もあり、その九州では大雨による被災もあったばかりである。さらに、立て続けに発生した3つもの台風が日本を襲い、特に、北海道が被災した。きょうは、3つ目の大型台風が関東地方に近づき要警戒中で、いつになく自然界は狂騒している。酷暑、大雨、局地的突風など過去を上回る規模や回数がそれを物語っている。人類がもたらした温暖化が元凶であり、天に唾をしているようで忸怩たる思いだ。
 そうした中、リオデジャネイロでオリンピックがあり、日本は予想以上に健闘して史上最高の41個のメダルを獲得した。時差の関係で、深夜とか早朝のテレビ観戦となった。世界地図を見ると日本は極めて小さな島国で、海外では、日本を全く知らない国民もたくさんいる。その日本がなぜこんなに活躍するのか、不思議に思われているかも知れない。
 国内でも、驚くばかりでまだきちんと総括されていないが、国は経済力があり、国民はスポーツ文化を楽しむ余裕があり、選手は科学的、心理的、合理的な練習ができる環境などが他国より優れていたと言える。未だに紛争が絶えない国、経済的理由で練習をじっくりできない国や難民の選手もいることを思うと日本は平和で恵まれた環境にある。
 もちろん、選手たちの百戦錬磨の努力は大いに称えたいと思う。敢えて一言言わせてもらうと、メダルでも「銀」や「銅」では満足せず、表彰式で笑顔を見せられない選手が何人かいたことを残念に思う。たとえ「金」が目当てで悔しくとも今の実力を認める寛容さが欲しい。本人はもとより監督やコーチの選手教育が問われる一面ではないだろうか。4年後東京の大事な課題として捉えてもらいたい。
 プロ野球も終盤を迎え、セは広島の25年ぶりの優勝が話題をさらっている。監督、コーチ、選手のチームワークが良く、ここぞという時に期待に応える選手が何人もいる。お金のない球団ゆえに高額契約の選手はいない。また、地元広島と一体になって戦っていることにも共感できる。我が家では長男が子どもの頃からず〜と広島ファンで、家族あげて一緒に応援している。
 パはソフトバンクと日ハムが連日デットヒートを展開。どちらが優勝するかわからない。我が家が応援している地元ロッテは3位ながら失速気味。クライマックスシリーズには出られそうだが心もとない。残念なことは3強3弱が早い時期に確定して応援にも力が入らない。セも広島、巨人以外は負け越していて早くから強弱がはっきりしている。ドラフト制度があるのに生かされていない。もっともドラフト以外に高額の外国選手を獲得する球団が増えて、バランスは崩れている。何れにしても、もっともっと盛り上げてもらいたいものだ。
 昨日、久しぶりにゴルフの石川遼選手が完全優勝で、ツアー通算14勝目をあげた。腰痛のため米国ツアーを休んで自宅でしばらくリハビリしていたが、復帰2戦目で優勝。高校1年生(15歳)でツアー優勝して以来9年間、常に「優勝」というプレッシャーの中走り続けたので心身ともに疲労困憊状態であった。本当はもう少し休養して将来に備えた方が良かったような気もするが・・・。
 今回、アマチュアで招待された弟の航くん(高校生)も出場、キャディは姉の葉子さんで、3きょうだいが同じ舞台に立った。弟は予選通過できなかったが珍しく微笑ましい光景であった。家族を大切にするご両親の配慮によるものである。「祝 優勝」のfaxを送った。

   ハトウガラシ  右は、 ペンタス(原産地アラビア半島〜東アフリカ)とコリウス