藤井四段の快挙に大拍手!

 中学3年生棋士藤井聡太4段が21日、王将戦で澤田6段棋士(26歳)に勝ち、負けなしの公式戦28連勝を達成し、神谷8段(56歳)と並び、歴代最多記録となりました。私は将棋の世界は全く無知ですが、大偉業であると高く評価されており、嬉しく思います。勝っても笑顔はなく、控え目な言葉だけを口にしているようです。近年、一部ではありますが、中学生は社会的にも問題が多い昨今、それを払拭すべく素晴らしいニュースとなっています。
 対戦した澤田6段は「いい将棋を指したかったが熱戦にならなくて残念、藤井4段はミスが少なく隙がなかった」と敗戦を認めています。師匠の杉本7段は「強すぎるなと思った。すごい記録を成し遂げてくれた。前から強さは感じていたが、棋士になって安定感が増してきた」と評しています。また、大先輩にあたる羽生善治三冠は「神谷八段の偉大な記録に並ぶとは、驚嘆の一語に尽きます」と称賛しています。
 この逸材を業界のみならず、私たち国民は中学生として、一社会人としてどのように育てていくべきか、責任があるように思います。過去の例では、過大な期待や圧力で伸びようとする芽を摘んでしまうことがありました。遠くから、時間をかけて暖かい目で見守っていきながら、中学生という多感な世代とはいえ、安心して好きなことに打ち込める国民性を築く試金石にしたいものです。