戦争の惨禍を忘れていないか

 きょうは母の3回忌(満3年)です。当時、私はスキーに出かけており、帰宅した翌朝早く亡くなりました。病院に行き面会しましたらまだ体温が暖かく、亡くなったばかりのようでした。前夜はいつものように食事をして就寝していますが、苦しんだ様子も感じられないまま息を引き取った様子でした。
 父はフイリッピン南方のハルマヘラ島で戦死しました。医師もいて、病名はわかっていても薬がなく手の施すしようがなかったようです。たまたま、同じ市内の知り合いの軍医に看取られました。他にもたくさんの兵士が亡くなっていますが、著名人では俳優の池部良さんは幸い帰還しており、当時の戦況について著書に記しています。
 戦後70数年、戦争の惨禍は未だに尾を引いています。いかに戦争が人類に及ぼす影響が大きいかを物語っています。と同時に、二度と戦争をしてはならないことを全世界に訴えていくべきです。今、世界には戦争の危機にさらされている地域が現存しているにもかかわらず危機感が希薄に思えてなりません。
 母も戦争の犠牲者の一人です。その子どもの姉や妻たちも同じです。同じような境遇に置かれている国民がまだたくさんいることを忘れないでほしい。