日本、大健闘!

 平昌冬季五輪(韓国)4日目の昨日、日本は銀1、銅2個を獲得しました。スピードスケート女子1500mで2大会ぶりの出場となった高木美帆(23)さん(日体大助手)が銀メダルを獲得しました。0秒20差で金には届きませんでしたがスピードスケート女子の個人での銀メダルは過去最高。金こそ逃したものの素晴らしい結果に大きな拍手を送りたいです。高木さんは15歳で出場したバンクーバー五輪では1500mで23位、14年のソチ五輪では代表落ちを経験するなど苦しい8年間に耐えての銀メダルでした。
 スキージャンプの高梨沙羅(21)さん(クラレ)は悪天候の中2回とも安定したジャンプで悲願の銅メダルを獲得し、涙、涙の会見となりました。前回のソチでは期待されながら無冠に終わり人一倍悔しい思いをしています。よくぞ過剰な期待の重圧に耐えてメダルを獲得したことは立派です。まだ若いので、この先の五輪でさらに成長した沙羅さんのスキーを見せてくれることを楽しみにしていますよ。
 もう一人は、男子モーグルで銅メダルを獲得した原大智(20)さん(日大)です。本命と目されていました2選手が準決勝で落選する中、原さんは6人による決勝に進み第1走者として果敢に滑り堂々の銅メダルに輝きました。今大会では男子では初の入賞です。深夜の悪天候の中、「早く滑りたい」という前向きの気持ちになっていたそうです。ほとんどミスのない滑りで堂々の銅賞。本命が決勝に進めないなかまさにダークホース役を果たしたことは賞賛に値します。
 その他にもメダルにこそ届かないまでも健闘している選手たちがたくさんいますが、メダルの有無は選手生命に大きく影響するようです。メダルに浮かれてその後の人生を無為にしている選手もいます。メダルこそ手にしなかったものの印象に残る演技(プレー)をして指導者や解説者になり活躍している人もいます。スポーツは本来そうあるべきですがメダルにこだわりすぎていることは否めない現実をどう改善すべきか、大きく重い課題です。
 時差のない韓国で開催されている冬季五輪なのに夜中に出場を余儀なくされている選手たち。テレビで応援する私たちのことも考えて欲しい。これからは開催国の時間帯で最もいい時に競技ができるように改善してもらいたい。平昌五輪はまだ中盤、日本選手の活躍が楽しみです。