米朝会談

 柏餅の美味しい季節。この街でも和菓子専門の店は数少なくなりましたが、運良く我が家の近くにこの街では老舗のお店が2軒あります。きょうは柏餅を買ってきて食べました。昔からの季節感もあって美味しかったですよ。お店の人は「柏餅も5月5日ごろで終わります。期間も限られており営業的には苦しいです。それでも季節の和菓子を中心に営業を続けています」とのこと。和菓子の伝統を是非後世へ残して欲しいものです。
 ところで、今朝ビックニュースがとび込んできました。北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長が「完全な非核化の意思を発表」したのです。前日にはポンペオ米中央情報局長官にも「完全非核化」の意思を伝えており、その翌日に世界に向けてその通りの宣言をしたのです。過去において、発表したことを反故にしたことがあり疑う向きもありますが、今度こそ「本気」ではないかと思います。米朝会談を平壌で開くことも望んでいます。
 金委員長は「米本土に達するミサイル開発はいつでも遮断できる」「米国が望む贈りものの準備ができている」と語っており、本気で米朝会談の成功を願っているようです。このことはあまり曲解せずに素直に受け止めたいと思います。具体的には、ICBMの放棄が含まれており、実現すれば世界は大きな平和的贈り物を獲得することになります。残念ながら日本についての北朝鮮のコメントはほとんどなく、まさに「蚊帳の外」になっています。
 米朝会談がいつ、どこで、主な交渉内容は何について話し合うのか、世界は注目し始めています。決して簡単な会談ではありませんが、金委員長の本気度に賭けたいと思います。と同時に、わが国は北朝鮮と交渉を始めるべきですが容易ではないように思います。わが国は米と組んで北朝鮮を敵視するばかりで、反感を買っているかです。どのようにしたら北朝鮮の心をわが国へ向かわせるか、とにかく、きちんと交渉してほしい。
 国内に目を向けますと、財務省の福田次官(辞任)が女性記者に長年にわたり執拗にセクハラ行為をしていたことを被害に遭っている女性が公表しました。それまで否定していた次官はとうとう非を認めて辞任しました。女性の告白によりますと、次官からセクハラを頻繁に受けてきて、記者として、それ以前に女性として人間として許せないとして勇気を持って公表しました。 
 「次官」という役所最高の地位に就いてご満悦になり、「なんでもあり」と自ら決め込んで女性の人権を踏みにじってきた罪は重く許し難いことです。まさに国際的な国辱でもあり、国は本気で取り組んでもらいたい。
 海外ニュースに比べると国内のそれは乏しい。それもわが国の現状であり、北朝鮮の方がはるかに厳しい難題であると思います。交渉が良い結果にて終えることを祈ります。