西日本豪雨 死者158人余!

 気象庁が7月5日午後2時、緊急会議を開き、「大雨特別警戒警報」を発表しました。主な対象県は、広島、岡山、愛媛各県。10日午後9時現在、死亡者と行方不明者( )は次の通りです。広島58人(45 心肺停止1)、岡山54人(21)、愛媛26人(2)と3県に集中しています。その他では京都4人、福岡4人、山口3人となっていますが、行方不明者が72人もいます。
 気象庁の緊急警報通りに上記3県は集中豪雨に見舞われ、気がついて避難しようとしたのに逃げ場を豪雨に襲われ遭難した人が多数います。「緊急警報」の意味することが徹底されず、逃げ遅れた人もいたようです。これらの例から、我が国は地震被害もさることながら、水害に関してもこれまでの意識を変えて対応していかねばならないと思います。
 大雨警報が発表になった5日午後、自民党有志が暑気払いのパーテイを開催、そこに外遊を取りやめた安倍首相も同席していたことを自民党が発表しました。まさに激甚被害が発生しようとしているのに「暑気払い」に興じる首相やその側近たちは国の安全対策を真剣に考えているとは思えません。そういう議員はすぐにでも辞めて欲しい。
 被災地では、雨は上がったものの、変わって猛暑に見舞われ飲料水不足や暑さ対策に追われています。それ以上に、肉親や知人などの行方不明者にも時間的な面で心配が募るばかりです。そして、今だに水位が減らずさらに激甚被害の恐れがあり心休まる時がない生活に同情を禁じ得ません。
 近年、日本の四季に大きな変化が生じているように感じます。例えば、首都圏では、「夏」は6月中旬から9月中旬ごろでしたが、今はそれが大きく変化して大よその区分ができなくなリました。私は18歳時に上京してそれ以来首都圏で暮らしていますが、上京してしばらくは気温、天気に四季の変わり目がわかり、四季感を楽しめました。しかし、ここ十年来、四季の区切りがわからなくなったことと、近年の激甚気象は関連があるように思えてなりません。
 広島近隣ではまた雨雲が集まり始め、大雨が降るという予報が出ています。これ以上人的、物的被害が生じないことをはるか首都圏よりお祈りします。