友人の死

 9月30日〜10月2日、親しくしている友人3人と沖縄旅行をしてきました。幸い?北上する台風と九州ですれ違い、私たちは台風が去って快晴の沖縄へ到着。初日は沖縄には夕刻着でしたので、夕食後ホテル周辺の夜景を楽しむのみでした。友人2人は沖縄は初めてとのこと、本土にはない沖縄独特の歴史、風土、文化に圧倒されている様子でした。数回目の私も新たな感銘に浸りました。
 約500年の歴史を誇る首里城は、14世紀末に創建された中国や日本の文化も混合する琉球独特の城として威光を放っているように感じました。首里城正殿は1992年11月に復元され、中国や日本、東南アジアなどとの交易から様々な文物がもたらされ、漆器、染色物、陶器、音楽など、琉球独特の文化が花開いたと言われています。ともかく、首里城は王国の歴史、文化の息吹を伝える殿堂であり、沖縄のシンボルそのものと言えそうです。
 実は、この旅行にもう一人の友人も参加することになっていましたが、9月に入り、友人の奥様が入院することになり、友人は沖縄旅行を断念し、看病に専念することになりました。奥様は「主人が参加できず申し訳ありません」と気遣っていました。ところが、沖縄旅行から帰ってきた翌朝、奥様の容態が急変し、あっという間に亡くなりました。そんなに容態が悪いとは思わず旅行していたことを悔い入るばかりでした。
 奥様には4人のお孫さんがいます。中でも3歳と1歳のお孫さんはおばあちゃんが亡くなったことの意味がわからず無邪気に遊んでおり、却って大人たちの涙を誘いました。おばあちゃんも無邪気なお孫さんが大好きだったに違いありません。奥様はゴルフやカラオケが好きで、私も何回かご一緒しました。いつでも家族はもとより我々仲間に対しても暖かく接してくださいました。あまりにも予期せぬ急逝に只々愕然とするばかりです。
 葬儀は昨日、家族葬として執り行われ、遺骨は住み慣れた自宅で49日間過ごすことになりました。長年にわたり遊んでいただき本当に感謝しております。ここに心よりご冥福をお祈り申し上げます。