「老後の3K」にどう向き合うか
これは過日、朝日新聞に掲載された記事の見出しです。人生100年時代、「老後の3K」と言われる「健康」「お金」「孤独」の問題にどう向き合っていくべきか、について提起していますので紹介します。アンケートは昨年末と今年度初めに実施。
第1問 「老後に最も不安を感じることは」の問いに、①健康53% ②お金(経済)24% ③孤独12% ④生きがい8% その他3%、と答えています。①②③を合わせますと89%、つまり9割の人が老後に不安を感じていることになります。
私も、やはり「健康」が一番の課題です。高齢者ではありますが、未だにスポーツ、旅行、読書などを楽しんでいます。しかし、健康問題は避けては通れません。1年、1年体力や気力が衰えていくことは自明です。病気や怪我などは避けては通れない課題ですので、他人事と思わず真摯に取り組みたいと思います。
第2問 「老後で経済的に不安を感じることは何ですか」との問いに次の通り答えています。①医療34% ②介護(被介護)29% ③住まい17% ④日常生活7% ⑤人付き合い、子どもや孫の教育費2%
医療と介護を合わせますと63%になります。高齢になるに従い、ここでも健康問題は避けて通れないことを物語っています。「夫婦どちらかでも健康を損なえば、医療費だけでなくあらゆる面でお金がかかりそう。楽しい時間も減って精神的なことも心配」と60代の女性が述べています。
高齢化に備え60〜70代は現役で働き、80〜90代を支えていかねばなりません。まさに新時代としてとらえ、人生を変化させなければならないようです。私はその境目の世代でどう行動すべきか、一考を要する問題を抱えていることを自覚する必要があります。
人生100年時代の印象について、「どちらかといえば楽観的」「楽観的」を合わせますと61%。老後資金も「十分だと思う」「最低限はあると思う」を合わせますと半数を超えています。明らかに二極化が進んでいることを示しています。
いずれにしましても、老後を豊かに暮らすには、お金は何に、どのくらい、どのように使うかを検討しておくことと、やりたいことがあれば早めに取り掛かることを勧めています。