「令和」新時代を祝す

 30有余年の平成時代はあと1日を以って終えて「令和」へ引き継がれます。現天皇と新天皇の間において生前に皇位移譲が行われるのは202年振りとのことです。その間平成時代だけ、唯一戦争がありませんでした。

 1867年大政奉還以降の皇位の変遷をたどってみますと、1868年王政復古宣言、「明治」に改元、1世1元に。1912年「大正」に、1926年「昭和」に、1989年「平成」に、そして2019年「令和」に改元されます。

 その間に日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)、第1次世界大戦に参戦(1914年)、満州事変(1931年)、日中戦争(1937年)、太平洋戦争(1941年)、広島、長崎に原爆投下され、敗戦(1945年)という戦争の歴史がありました。1946年昭和天皇が「人間宣言」、そして日本国憲法が公布されました。

 果たして「令和」はどんな時代になるのか。日本はまだ戦争体験者やその遺族もたくさんいますが、その皆さんを含め国民は平和志向が強くなっているように感じます。我が国は、武力など戦力による国家統率や国際関係には否定的志向が広まっていることは確かです。令和時代はさらなる平和を確立していく試金石になりそうです。

 真っ白で、大きなキャンバス(canvas) に「平和」と描き、それが日常になる国づくりをしていくのが国民の務め。日本国民一人一人はそのことを付託されており、他人任せにすべきではないと思います。政治家、役所、企業等もそのことをしっかりと弁えて国民の背中を押していくことに徹してほしいと思います。

 新しいキャンバスに、昭和、平成、そして令和時代に生きていてよかったことを想起するような図柄を描けるように努めたい。できるかな。   

f:id:gornergrat:20190429080832j:plain

            新時代を祝す神社のツツジ      きょう写す