外来語、時代反映

 きょうは「暑さが落ち着く」という「処暑」(二十四節気の一つ)。残念ながら湿度が高く、蒸し暑い一日に。からりとした夏が恋しい。

 さて、新聞を開くといわゆる「外来語」がたくさん目に飛び込んできます。各新聞社は多分、外来語使用について社内規定を設けて対応してるものと思います。そのせいか、比較的外来語は少ない感じはしますが、それでもその時代の政争が反映していることは確かなようです。

 きょうの朝刊を覗いてみますと、1面では次の外来語が使用されています。数字はその頻度です。(外交)ルート2、ミサイル3、ジーソミア(GSOMIA)2、テント3、デモ3、スライダー3(野球)など。

 この中でトップニュースは、韓国のジーソミア(軍事情報包括保護協定)破棄に関する記事。このニュースは、日米韓の協力を軸としてきた安全保障体制が大きく揺らぎかねないとして懸念されています。早速、米国務長官は「失望」、安倍首相は「残念」を表明し、韓国の対応を批判しています。天声人語でも同趣旨の記事掲載。

 2面には、ミサイル12、レーダー3、メデア3、リーク2、アピール、ムードなど。これらは日韓関係のニュース、解説等で使われている外来語です。「核、ミサイル開発を進める北朝鮮の脅威を考えれば、GSOMIAを更新するのが妥当。日韓関係が悪化しているとはいえ、破棄を決めた韓国の判断は極めて疑問だ」

 社説は、「福島の汚染水」「オンブズ活動」の2件ですが、外来語はトリチウム三重水素)、オンブズマン(政府の施設や公務員に対する国民の苦情を処理する監察委員)の2語さえ押さえておけば社説は理解できそうです。

 スポーツ関係は昨日、第101回全国高校野球勝戦があり、大阪の履正社高校が初優勝。延べ4ページにわたり大々的に報道。外来語はほとんど野球用語なので野球好きにとっては何ら抵抗なく読めたことでしょう。プロ野球は辛うじて1ページに押し込まれた感じ。

 政治、経済、国際、金融、スポーツ、文化文芸、社会に関する記事等が満載の新聞。外来語も年々使用頻度が変わりつつあり、それだけでも時代背景を垣間見ることができそうです。5年、10年後にはどんな外来語が新聞を席巻していることやら、全く予想はつきませんが、日本語の良さを見失うことなく共生するよう心したい。

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              再生したマリーゴールド

7月に花を全て摘みとり、しばらく再生を期して放置していたらご覧の通りに再生。施肥しかったので小ぶりになる。