歌手・画家 八代亜紀さん

 きょうから8月がスタート。すると、関東甲信地方は例年より11日遅れでやっと「梅雨明け」に。さらに、東京都は、新型コロナウイルスの感染者が472人と発表。昨日の467人を上回り最多となりました。まだまだコロナ禍は収束しそうにありません。

  

 きょうの夕刊に、「心に響く歌 届けるには」 歌手 八代亜紀さんに聞く〜というロング インタヴューが載っています。銀座のクラブ歌手を経て1971年デビュー。「なみだ恋」「おんな港町」「舟唄」「雨の慕情」(レコード大賞受賞)など哀愁漂う歌声は、人間の業の深ささえ感じさせます。

 八代さんは、来年でデビュー50年を迎える69歳。今回のコロナ禍で、観客不在のままさまざまなミュージシャンがライブをネット配信してることについて、「ネットに頼るだけでいいのだろうか」と悩んでいます。

 このことについて事務所社長で夫である増田登さんは、「オンラインでのコミュニケーションは、平面的で臨場感に乏しい。やはり、その場の空気感が伝わる方が立体的で肉感的ではないか。何でもネット配信すればいいのではない。変わるものもあれば、変わらないものもあります」と八代さんの悩みに答えています。

 「『舟唄』はアメリカでも日本語で歌いました。ニューヨーカーからは大絶賛。言葉はわからなくても伝わったんですね。言葉に霊力が宿る『言霊』の力かもしれません」と八代さんは生の音にこだわります。八代さんの歌は限りなく人間くさい営みであり、その生の歌声に触れたいとフアンは集います。

 インタビュアーが八代さんにこのことを伝えると「そうよね。80歳になっても、90歳になっても、生の『舟唄』を聞かせることができるように頑張らないとね」と応えました。

 八代さんは画家でもあり、フランスの「ル・サロン展」で銀賞を受賞しています。いずれ、コロナ禍を経て日本の歌謡界はどうあるべきかについて世に問うときがきます。そのとき、八代さんの存在が重視されるでしょうね。

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                マリーゴールド  

    キク科 原産地 メキシコ グアテマラ  花名は「聖母マリア」の「黄金」の意味        

 

 

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