さらに平和志向を前面に!

 終戦から75年の節目の一昨日(15日)、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で行われました。参列者はコロナ禍により過去最少の540人となりましたが、戦没者約310万人を悼み、平和への誓いを新たにしました。

 天皇陛下は「おことば」で昨年同様に「深い反省」を盛り込み、「再び戦争の惨禍が繰り返えされぬこと」を切に願うと述べました。コロナ禍についても公の場で初めて言及され「私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べられた。

 戦争を体験した戦前生まれの世代は減り続け、昨年10月時点で総人口の約15%に。今次参列した遺族の最高齢者は93歳の男性で「私の年齢ではこれが最後かもしれない。元気に長生きしていると戦死した兄に伝えたい」との思いで参列しています。

 我が家では父が終戦前年の昭和19年11月、ハルマヘラ島(インドネシア共和國)で戦死しました。当時、日本は全く劣勢で、食料品も医薬品もなく餓死する兵士がたくさんいました。父もその一人で、たまたま同じ市内出身の軍医はいたのですが薬も全くなく、看取られながら戦死しました。

 

 戦後75年経った今でも悔しさや悲しみに苛まれているたくさんの遺族がいることを再認識したい。国民は幸い平和志向が圧倒的でこの思想、流れを前面に掲げていくことで戦没者の御霊に応えていきたい。                            

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           8月13日朝 旧盆お盆の菩提寺

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        菩提寺では戦死した父(37歳没)と母(99歳没)が永眠