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  これは、「 イギリスから豊かな暮らしと生き方を考える」をテーマに隔奇数月ごとに発行する情報誌です。発行所 株式会社ミスター・パートナー

 編集長で作家の井形慶子さんの存在が名実ともに本誌の特徴と発展に大きく影響を与えているように感じます。渡英はすでに90回を超えて、創刊30周年に達しています。著名な文化人の連載の他に毎号独自のアングルで英国を紹介しています。

 

 英国でも新型コロナ・ウイルスによってクリスマスのイベントも中止となり、プレゼント購入はオンライン、家族の集いも制限される中、それでも望郷の思い、「与える」「分かち合う」スピリットは息づいています。

 「クリスマスの朝、散歩に出かける父はホームレスや独居老人とすれ違うと必ずクリスマスランチに招いた」という英国人男性もまた、予定のない、いとこや友人を家に招き共に祝います。<12月号より>

  英国のテキスタイルと人生を探る〜として、英国を代表する3大デザイナーの特集が組まれています。残念ながら私には門外漢の世界ですが概要のみ紹介します。

   William   Morris  (1834~1896) デザイン、出版、装飾、工芸など多分野で業績を遺したヴィクトリア朝の稀代の社会運動家産業革命後、手作業にこだわったモリスが木版刷りで生み出した作品の数々は、充溢した新鮮さが今なお色褪せない。

 Arthur   Liberty  (1843~1913)    草花をモチーフにした「リヴァテイ商会」のデザインは創業時より、様々なデザイナー、芸術家によって生み出されてきた。1920年代後半にはシルクのような綿素材、タナローンで現代アパレルにおいても不動の地位を固めた。

 Laura   Ashley  (1925 ~     )   ファッションデザイナーとして自身のデザインによるカラフルな布地を用い、衣料品、家庭用品によって世界中に名前が知られるプリントを築いた。落ち着きがあり高級感を感じさせるデザインで、家具や壁紙などのハーモニーを工夫する楽しみもある。<2月号より>

 

 本誌編集長の井形さんは28歳で独立し、出版社を興し、「ミスターパートナー」を創刊、編集長に。著書**イギリス式「おばあちゃんの知恵」で心地よく暮らす(講談社) **雑貨・服イギリス買い付け旅日誌(筑摩書房) **イギリス式お金をかけず楽しく生きる(講談社)他多数。毎号に自らエッセイを連載中。

 「女性誌」ですがイギリスの文化を書を通して紹介するスタイルに男性読者も増加しているようです。

f:id:gornergrat:20210116054123j:plain 左が12月号 右が2月号  隔月1回10日発行 定価600円(税込)書店で販売