感染再拡大の兆し 警戒

 これはきょうの朝刊1面の見出しです。

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が21日までで全面解除されました。しかし、全国の新規感染者は増加傾向が続いています。1週間平均の感染者数は、2日に973、3人にまで減ったのですが、その後は増加基調で、21日には1273人となっています。

 このように、感染者数が下落から上昇に転じる再拡大の兆しがみられます。ある専門家は「『第4波』を起こさないために警戒が必要。解除後の対策が重要だ」と指摘しています。

 緊急事態宣言が全面解除される直前(19〜21日)は、全国的に人出が増加しました。梅田(大阪)で100%、名古屋と京都が83%、天神(福岡)73%増になっています。首都圏でも新宿29%、渋谷と大宮が23%増など、多くで増加傾向にあります。

 宣言が2月末までで先行解除された大阪や兵庫では、感染者数が昨日までに2倍前後に増えています。首都圏でも警戒が求められています。

 お花見クルーズ船利用者や飲食店の店主の声;「緊急事態宣言も終わったし、桜くらい見に行ってもいいかな。感染に気をつけながら、できる範囲で楽しみたい」(東京)「旅行はしにくいので、川からの景色はいい気分転換になりました」(川崎)「感染防止には花見を控えてほしい気持ちもある」(飲食店主)

 全国的に今は、緊急事態宣言が解除されても一気に「コロナ以前」には戻れないという雰囲気が支配的です。国民の大半は当分「自粛」や「警戒心」を抱きながら、人間としての真の生き方を模索する時間が必要ではないでしょうか。子どもたちから高齢者に至るまで同じテーマで取り組むことをコロナが示唆しているように感じます。

f:id:gornergrat:20210323070741j:plain         プリンセスみやび桜 近所の神社にて きょう撮影