「ボケる」のも自然現象だ!

「惚ける」(ボケる)とは・・・

*頭の働きや感覚などがにぶくなる。ぼんやりする。もうろくする。例「年のせいで惚ける」 <広辞苑岩波書店)1993年9月 第4版>

*(年をとったりして)記憶力、弁別力、集中力が弱くなる  <新明解国語辞典三省堂) 1992年3月 第4版>

 

 同年代が集まると「ボケる」ことが話題になり、互いに現状を語り合うことがあります。そして、「みんな同じだ!」と判ってホッとするけど、内心はそれぞれだろうと思います。

 私は4、5年前からその兆候を感じています。得意だったはずの「人名を覚える(思い出す)」ことで四苦八苦するようになったのです。人名だけでなく、地名や駅名、川、山、町などの名称や漢字の「読み」などはすぐ出てきません。

 なぜか覚えにくい、あるいは思い出せない名称が固定化しています。最近はそれらを手帳に記しておいて時々覗いて「声を出して言う」ようにしていますが、何回訓練してもすぐ出てこない名称があります。ついには開き直って「覚えよう」としなくなりました。それでいいのでしょうか、ねえ?

 私は地域の老人会の会長を仰せつかって以来、毎月、手書きの「会報」(A4版)を発行しています。会報を手書きにして3年目になりますが、文字を自筆で書くこと、言葉や漢字を正確に書くこと、会報のレイアウトを工夫することなどの課題に突き当たり、そのおかげで恰好の「脳トレ」になっていることに気づきました。

 ボケ防止の参考にと思い私の近況を記しましたが、ボケにも個人差があり、そのメカニズムもそれぞれなので即効薬はなさそうです。高齢化とともに「ボケる」のは自然現象と捉えて、悩まないことにするとともに多くの人々や自然との交流を怠らないよう心したい。

f:id:gornergrat:20210708082350j:plain              ギャラリーダリア  オランダで開発される(2回目の開花)