優れた国民性を讃えたい

 きのう(23日)午後8時から、第32回オリンピック競技大会東京大会(東京五輪)が国立競技場(東京都新宿区)で無観客の開会式が行われました。開会式には関係者、選手11、000人が出場。いよいよきょうから参加アスリートに希望を託し競技が展開されます。

 57年前の1964年東京五輪で、NHKの故・土門正夫アナウンサーは開会式の模様を次のように報じています。「国境を超え、宗教を超えました。このような美しい姿を見たことがありません。誠に和気あいあい、呉越同舟。なごやかな風景であります」。

 私はこの放送を教室で生徒たちとテレビで見ていました。ただただ感動していたことを今も鮮明に覚えています。当時、私は下宿をしていて、夜は家族の皆さんとテレビ観戦を楽しんでいました。生涯、2回も自国でのオリンピックを観戦することになります。

 残念なことに今回はコロナ禍真っ最中で、前回のような国を挙げての躍動感に乏しく、オリンピック本来の楽しみ方ができないことです。昨日、国立競技場周辺には朝から会場だけでも見ておこうとたくさんの市民が集まりましたが、夜無事に開会式は終了しています。

 「開催に反対」は約60%もある中でのオリンピック・パラリンピックですが、開会式が大きな混乱もなく整然と開催されているのは、理を弁えた優れた国民性にあることを讃えたいと思います。そして、世界各国から集まって五輪を盛り上げてくれたアスリートたちにも感謝したいと思います。大会が事故なく終えることを祈るのみです。 

f:id:gornergrat:20210703051701j:plain

                   マリーゴールド