つかの間の音楽鑑賞

 24日、東京麻布のサントリーホールで東京ヴィヴァルデイ合奏団創立60周年記念コンサートがありました。ゲストはペルー出身、日系3世のシンガーソングライターエリック・フクサキ(ヴォーカル)。コロナ禍につき150人ほどに入場制限される中で開催。

 当合奏団は1961年結成、東京藝術大学の出身者らにより設立、70年代にヨーロッパ公演を成功させ揺るぎない地位を築きます。弦楽五部とチェンバロの12名の編成で巨匠ヴィヴァルデイの遺した膨大な数のヴィルトゥオーソ作品を紹介することを重要な柱としています。また、ゲストソリストに海外及び国内の一流奏者を招き、メンバーそれぞれの資質向上を図っています。

 1985年より長年リーダーとして合奏団の成長を図ってきた渡部宏音楽監督が確固たる合奏団の基盤を創造した功績は大きい。そして合奏団は産みの苦しみ、喜びを超えてこれから先を見据えた活動方針に期待されています。

 今次コンサートは、クリスマスに因んだ協奏曲やヴァーカルを楽しみました。

 主な曲は、合奏団〜<コレルリ>クリスマス協奏曲、<バーリンホワイト・クリスマス、<J.Sバッハ>主よ、人の望みの喜びよ、<ヴィヴァルデイ>「四季」より冬、など。

 エリック・フクサキ〜<アロミア・ロブレス>コンドルは飛んでいく、<アンダーソン>クリスマス・フエステイバル、<山下達郎>クリスマス・イブ、など。

 東京ヴィヴァルデイ合奏団の主な年間演奏会は、ニューイヤー・コンサート(1月)、初夏の定期演奏会(5月)、天空から時空を超えて(10月)、フアンタジックなクリスマス(12月)などが予定されています。

 この度、コロナ禍をくぐり抜けるかのようにしてコンサートを鑑賞。来たるべき年はマスク無しで楽しめる環境になることを期して止みません。