2011-01-01から1年間の記事一覧

あと一日の2011年

いろいろなことがあった1年であるが、あの東日本大震災がそのすべてをかき消すほどに大きく、重く占拠している。地震と津波の恐ろしさが身体と心に染み付いて離れない。30日現在、死亡15,844人、行方不明3,451人である。どうしてもっともっと…

クリスマスコンサートへ〜穏やかな新年を!

昨日、東京六本木のサントリーホールで、東京ヴィヴァルディ合奏団によるクリスマスコンサートがあった。毎年この時期に行われているが、今回は、大震災に見舞われた年であり、亡くなられた人々への鎮魂(ミサ)を込めたコンサートであった。 オープンニング…

北朝鮮、大丈夫かな

19日朝鮮中央テレビは特別放送で、北朝鮮の金正日総書記が12月17日8時30分急死したことを伝えた。現地指導に向かう列車の中で、急性心筋梗塞により死亡。69歳だった。後継者は三男の正恩党副委員長であることを宣言。北朝鮮メディアは、各地に集…

楽しく、安全なスキーを!

12月9日〜11日の3日間、札幌国際スキー場で初滑り。この時期としては、例年よりも雪が多く、ゴンドラやリフト待ちでスキーヤーの列ができた。スキー関係者にとっては本当にありがたい光景であったに違いない。 スキーヤーは全盛期と言われた平成8年頃…

子どもの話に耳を傾けよう(詩)

今年の11月のこと、大阪府のある市で、父親が7歳の男の子を胸の高さまで持ち上げて床に投げつけて、頭蓋骨骨折により意識不明の重傷を負わせた。父親は「夕食前に風呂にはいるように言ったが言うことを聞かないので床に叩きつけた」と認めた。 また、8月…

「時代おくれ」じゃないよ英五さん!

今は亡き河島英五の代表曲の一つ「時代おくれ」」(1986年リリース)は曲と詞と歌手がマッチしていて、男の心意気・ロマンを歌った天下一品の名曲だ。先ずは、歌詞をおさらいしてみよう。 一日二杯の酒を飲み 肴は特にこだわらず マイクが来たなら 微笑ん…

胃カメラ&ピロリ菌

10日ほど前に、毎年行なっている胃カメラによる胃検診を受けた。昨年まで何年かは同じ病院で受診していたが、いわゆるセカンド・オピニオンという意味で今回は他の病院で行うことにした。 モニターテレビとベットだけの診察室に案内され、早速、看護師に、…

読書アラカルト(5)「紅梅」津村節子著

著者の津村節子は作家・吉村昭の妻であり、芥川賞作家である。「紅梅」(文藝春秋刊)は一年半にわたる吉村昭の闘病と死を、妻と作家両方の目から見つめ、彼との最期の日々を全身全霊こめて純文学に昇華させた作品である。 主な登場人物は、郁子とその夫。つ…

おもしろい「新明解国語辞典」

今、2011第65回読書週間(10月27日〜11月9日)であるが、読書ではなく、ある国語辞典のことを連ねて読書週間に捧げたい。その辞典は三省堂の「新明解国語辞典」である。第3版からお世話になっているので、かれこれ25、6年になる。何がおも…

10月の交友録

10月はお陰さまでたくさんの人々に会い、交友を深めることができた。 *9日(日)地元中学校校庭 区民運動会。 5つの町内からなる運動会。玉入れやパン食い競争、宝探しなど昔ながらのプログラムに和気あいあい。その他に得点対抗競技があり、応援もフィ…

大学のキャッチコピー

今、各大学は新年度の学生獲得に必死である。新聞や電車内、あるいはホームページに大学PRのキャッチコピー(catch copy 広告文・宣伝文句)が多く目に付く。 「2011年、18歳の決断」城西大学 「約束します、成長力」神奈川大学 「未来に繋がる自分へ繋…

Apple & Jobs とわが家

10月5日、Apple 社創業者の Steve Jobs さんが癌で亡くなった。56歳だった。このニュースは世界中を駆け巡り、いろんな人たちにいろんな形で大きな衝撃を与えた。Jobsさんは何を作ったか。 2001年、CDやMDを使わないで音楽を楽しめる携帯デジタルプ…

パーキンソン病を恨み、悲しむ友人

今月12日、首都圏在住の高校同期会がある。このところ毎年行われている。70人余に案内を出し、出席者は25人前後。必ずしも出席率はよいとは言えないが、毎回久しぶりに出席という人がいて盛り上がる。また、毎回鬼籍に入った同期生の名が読み上げられ…

NHK被災地のど自慢 9.11

東日本大震災から半年になる9月11日、岩手県久慈市で「NHKのど自慢」があった。特に被災が大きかった岩手・宮城・福島各県から30組が出場。両親・兄弟・わが子など肉親や親戚、親友を亡くした人、家を流失した人、失業した人、放射能により遠くへ避難を…

読書アラカルト(4)「知っておきたいこの一句」

これは、現代俳句を代表する女流俳人・黛まどかの著書である。2007年6月18日初版。PHP文庫。514円。 本書では、著者が日頃から愛誦する「大切な一句」を四季の移ろいとともに紹介している。早速、私が好きな句を選び、著者の句評を記すことにした…

街おこし「3条件」

昨晩のこと、近隣の市街地で長年コンビニ(昔は酒屋)を経営している40代の青年と一杯飲みながら雑談した。話題は、衰退する一方の商店街のことに。彼は仕事の傍ら消防団員、商工会員、祭りの神輿担ぎ、その他ボランティア活動をしている。 突然、街おこし…

ボケナイ人

当時、国立嬉野病院長であった小川良治医師(80歳時)が長年診てきたたくさんの患者のデータから、「早くボケル人」「ボケナイ人」それぞれ10箇条を唱えた。これを目にしたのはもう10数年以上前である。その当時は、ボケルとか痴呆という言葉がよく使…

永遠の空の旅 “JET STREAM"

遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流はたゆみない宇宙の営みを告げています。満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の…

オワリはじまり

今年もお盆が終わった。16日には、例年通り「新盆追弔会」(施餓鬼)も行われた。私はたまたま、菩提寺(浄土真宗)の世話人の一人として出席し、読経、焼香の後の法話を拝聴する機会に恵まれた。 法話をされたのは三十代半ばの副住職である。法話の中心は、…

甲子園の校歌に異変?

今夏も、甲子園では高校野球の熱戦が展開されている。きょう、ベスト8が出揃った。高校の実力は紙一重、その上、甲子園には魔物が棲んでいると言われるように、何が起こるかわからないのでどの高校にも優勝の可能性がある。ここまでは例年通りであるが、今…

高山の頂には美木なし

我が国では、またぞろ短命首相の交替劇が始まった。「またぞろ」とは、「その時機は過ぎたと思われることが復活することを表す」[多く驚きあきれる気持を込めて用いられる](国語辞典)の意。 確かに、自公政権時代の末期は3人の首相がほぼ1年ごとに交替…

Women Only

Women Only(ウィミン オウンリ)、ご存知、電車の女性専用車両である。2005年頃から首都圏はじめ全国の鉄道車両に設けられている。時間帯は、私がよく利用する東武電車は始発から9時まで。つくばエクスプレスも同じだが、さらに夕刻6時から終電までと…

読書アラカルト(3)『逃避行』

これは、2003年12月発刊、直木賞作家・篠田節子の小説である。逃避行作者: 篠田節子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/12/15メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る 50代の主婦、妙子は愛犬ゴールデンレトリバー・ポ…

私の中の韓流ドラマ『禹長春物語』(後編)

禹長春(ウ・ジャンチュン)は園芸高等学校の女生徒達にこんなことも話している。 「私が今日あるのは二人の女性がいたからである。一人は母である。私を5歳の時から貧しいなか一人で育ててくれた。父の国のために役立ってくれるようにと教育された。もう一…

私の中の韓流ドラマ『禹長春物語』(前編)

禹長春(ウ・ジャンチュン)は1898年(明治31年)、韓国人の父と日本人の母の間に広島の呉で生まれた。父は亡命者だったことから、長春が5歳のとき暗殺された。このときから彼の辛い人生が始まる。 1919年(大正8年)、母の手一つで育てられた長…

町内会の班長になって

この4月、10世帯の班長になった。と言っても、輪番制で任期は1年。大震災があって、ことさらに隣近所の存在の有り難さが再認識されているときでもあり、最初の回覧に一言書いた。「4月1日より1年間、第11班の班長を務めることになりました。何卒、…

暑い夏、熱き心

この夏は全国的に例年より梅雨明けが早かった。ところがとたんに猛暑の連続。節電と相俟って暑さ対策に辟易している。こんな暑い夏に、爽やかに熱き心意気を感じさせてくれるニュースもある。 その一つ。女子サッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会準決勝…

risk taker たれ

これは、「リスク(危険、おそれ、冒険、賭け)を冒す人になれ」、という意味のようだ。若手のビジネスマンやべンチャー企業人には最も求められることであろうし、また、何のために行なうのか(return)を含め一考に値するのではないか。今の私に敢えて当ては…

交友録  6月の場合

5日(日)*第37回岩手県人の集い 会長あいさつ「明治29年6月15日、昭和8年3月3日にマグニチュード8の三陸地震があった。死者はそれぞれ2万2千人、3千人であった。確かに昭和の津波は、今回の場合と比べるとおとなしい津波と言える。人々は知…

読書アラカルト(2)「深い河」

1993年6月に講談社より出版された遠藤周作(1923〜1996年)の小説。著者にとってこれが計らずも遺作になった。小説の「あらすじ」は次の通り。 主人公は神父・大津。彼はフランスの神学校に入学するが、ヨーロッパの厳格なキリスト教を受け入れ…