健康に感謝!

 この7月、喜寿を迎えた。高血圧や前立腺炎などで服薬こそしているが概して「健康」であることに感謝したい。いつも気にかけている膝や腰も多少痛みを感じることはあるが、歩行や運動にさほど支障がないので幸運に思う。しかし、男性にとって鬼門ともいうべき80歳という難所が待ち受けている。というのは、先輩たちからよく「80歳を境に体力が衰え、スポーツも散歩もやれなくなった」というメッセージが届くのに、「80歳対策」を特にしてこなかった。
 体力も知力も加齢とともに下降に向かう。ある意味でそれは自然体であり、加齢とともに飲酒、食事、喫煙などの量も減っていけば、内臓にかかる負担も軽減されて健康的である。体力・知力は無理なくトレーニングして現状をしっかりと維持していく最少の努力はすべきだと思う。何もかも「歳」のせいにして何もやらなくなるのが怖い。
 この一年を健康を視点に振り返ってみると、やはり、人に会うことの効用が一番大きかったと思う。楽しいことばかりではなく、会議や交渉といった面倒なことも含め清濁併せ呑んで心の糧にしているつもりである。人に会うために外出することになるが、行き先は都心はじめ多岐で目に楽しい。
 また、あちこちでスキーを楽しんだが、世界遺産のドロミテ(イタリア)でのスキーが最高。風景も雪質もコースも国内では味わえない贅沢なスキーとなった。そこでもいろんな国のスキーヤーと対話する機会があってインタナショナルの一面も経験できたことは貴重な心の糧になっている。
 もう一点、770世帯余の町会の役員を仰せつかっているが、年間を通して行事があり、そのための会議もあり役員とは親しくなり、また、町会の皆さんとも顔見知りになりまさに心身ともに地域に支えられているという実感がある。いざというときは最も頼りなる地域であり隣人であるので大切にしたい。全て「人」が介在してのことであり、人に会うことがどんなに偉大なことであるか改めて教えてもらった一年に。
 こんなに恵まれた環境にいるので、あとは自分自身の心がけ次第で良くも悪くもなる。とりわけ「80歳対策」は現状を積極的に維持しながら、何かやるべきことを焦点化していきたい。果たして本当に心身ともに健康なのか、課題はたくさんあるので検証して新年に備えたい。日頃より、ブログを覗いてくださっている皆さんへ衷心より感謝の気持ちをお伝えし、今後ともよろしくお願いしたい。どうぞ良い年を!

  子ども神輿を担ぐ地域の子どもや大人たち

 ドロミテのスキー場。岩山の周囲を滑って下山していく。2500m付近