財務省が大胆な文書改ざん!

 東京は昨晩から冷たい雨が降り始め、今も量はかなり少ないものの降っています。首都圏はこのところ雨量が非常に少なく、これから先も大した期待はできそうにありません。気温は8℃でこの時期にしては寒く、雨も冷たく感じます。
 財務省の国有地取引に関する決済文書の改ざん問題が連日報道されています。大胆にも14件の文書を書き換えています。財務省はこんなに大量に改ざんしてまでも当時の佐川理財局長の発言との整合性を確保しようとしたのです。公文書をこんなに改ざんしましたら公文書の意義がなくなります。それを承知で改ざんしたのでしょうか。それとも「これくらいなら国民は分からないだろう」とたかをくくったのでしょうか。
 内容的には、一例として、安倍首相夫人の昭恵さんに関する文書をほとんど削除しています。その上で「妻は国有地売却への関与は一切ない」と首相が国会答弁。関与していなければ文書を削除せず残しておけばいいのに。もともと公文書をこんなにも大胆に削除したり、書き換えたりできるのでしょうか。これまでもこのようなことをしていたのでしょうか。他の省庁ではそういうことはないのか。国に対する信頼が揺らぎます。
 今次の改ざんや部下の自殺問題も相俟っで当時の佐川理財局長が責任を取って辞任しました。関係大臣等は誰一人辞任していません。局長だけに責任を負わせていますがそれだけで問題を解決できるとは思えません。過去の例から、役人は更迭され議員はそのまま、で幕引きをするのでしょうか。命を絶ってまで役所倫理を守ろうとされた職員がなんともお気の毒でたまりません。
 ニュースでは佐川氏の証人喚問が行われることになったようです。これによって前出の諸問題をどれだけ解決できるか、しかと確認したいと思います。本件を通して、議員と役人(職員)の役割や責任の取り方、連携のあり方を大所高所から再検討すべきです。犠牲者を出さないような組織体作りに今すぐにでも取り組んでほしいと願います。