W杯、久しぶりの1勝に沸く日本、されど!

 サッカーの第21回W杯ロシア大会は、19日、日本(世界ランキング61位)とコロンビア(同16位)戦が行われ日本は2−1で勝ちました。2大会ぶりの勝利で、W杯でアジア勢が南米勢に勝つのは初めてなそうです。日本は、前半香川のPKと後半左CKを大迫が決めて2−1で勝ったわけですが、ベテラン選手の活躍が目立ちました。
 W杯サッカーで日本も大いに盛り上がっていますが、一方「殺人」という恐ろしく悲しい事件が発生している我が国の昨今、気が滅入ってしまいます。
 静岡県では看護師(29歳)の遺体が遺棄されるという事件が起こりました。全く見知らぬ複数の犯人により殺害されるという人命の重さを全く無視した許せない犯行です。15日、殺人容疑者の一人が自殺していることがわかりましたが、この男が中心になり、3人が殺人に関係していることのようです。
 一方、青森県では79歳の女性が殺害されるという事件が発生しました。さらには、100メートル離れた別の住宅で67歳の女性が殺害されていました。県警は二つの事件現場が近く、いずれも首を絞められた可能性があることから同一犯による犯行とみて調べています。
 このところ、このような殺人事件が毎日のように発生しており、我が国のモラルや人命尊重の教育が損なわれているように思えてなりません。犯人とされる人間も明るく楽しい人生を送っていた時代もあったはずですが、何かが原因で人命の大切さ、重さというものを見失い、絶対に行ってはいけない人命の殺害に及んでいるのでしょうか。
 サッカーのワールドカップの選手たちは、厳しい訓練を通して生きることの素晴らしさや尊さなどを体得しているはずです。それを人命尊重に結びつけて世界レベルでキャンペインを展開してもらいたいと思います。ワールドカップも最終的に行き着くところは人命の尊さを知り、分かち合うことに尽きるのではないでしょうか。