健康長寿の先輩たち

 今年もたくさんの年賀状を頂戴した。中でも80歳代の先輩たちがお元気でたいへん心強く、敬意を表したい。一体健康長寿の秘訣は何であろうか。
 ある先輩は、若い頃から現在に至るまでいろいろなスポーツを続けており、体格はすらりとしてメタボにほど遠く、まさにスポーツが健康の元になっているように思う。95歳になるK先輩は、スポーツはされないが書に精通し、国レベルの実力者である。本業を退職してもますます趣味としての書の研鑽に努め、毎年大きな展覧会に出品されている。長年にわたり傾注できる書という崇高な趣味が健康の元になっている、と自他ともに認めている。
 90歳にしてゴルフに励むO先輩はこんなお話をされたことがある。「例えば、ドライバーで失敗すると、距離を挽回しようとしてむずかしい飛ぶクラブで打とうとする。しかし、気持ちは平常心ではないのでたいていまた失敗してしまう確率が高い。むしろ安全なクラブでコツコツ打っていく方が結果的にスコアがよい。人生というラウンドにおいても、躓いたときこそ冷静さが必要なのです」ゴルフは冷静さを失うとその人のふだんの素晴らしい性格や心情がすべて裏目に出るほどナイーブなスポーツであるという。O先輩はゴルフと人生を重ねて理想的な生き方を追究しており、それが健康の元になっている。
 3月、80歳の傘寿を迎えるK先輩は、息子に社長を譲り会長職にある。しかし、社員と一諸に勤務しておりまだまだ実質的には社長そのものである。業界に明るく、人脈もあり、忘年会や新年会の時期は大忙しで、アルコールも強い。創業者でもあるので完全引退する気配はない。K先輩の健康の元は仕事ではないだろうか。
 スキー仲間でも80歳代の先輩たちはビュンビュン滑っている。ある先輩は海外も含めシーズン中30日以上は雪上にいるという。いつも同年輩の仲間数人と行動しているようだ。スキーそのものはもとよりアフタースキーの楽しさも格別で、どんなに疲れてもストレスはたまらないだろうと思う。また、出発前にはスキーや衣類等の荷造り、発送、旅行手続き、現地でのアクセス、食事などはすべて自前で行なうので脳の活性化にもなる。となると、すべて健康に繋がる。
 
 さて、かく言う自分はどうか。今年のモットウは(1)健康(2)交友(邂逅)(3)挑戦。心身の健康は究極のモットウであり、健康長寿が夢である。邂逅を大事にしながらいろんな人との交友を通して、人生を学ばせてもらおうと思う。挑戦については身体や脳を刺激するために掲げたが、年齢や能力をマイナスに捉えないでやりたいことはやっておこうと思う。最終的には、すべてが健康に結びついてくれれば先輩たちのように元気な一年になるだろう、と期している。できるかな?

  
  <八ヶ岳中信高原国定高原・車山高原にて>2014.1.13

             寒いが例年より雪の少ない道路

  八ヶ岳が目前に見える          この上方が車山高原スキー場 

  蓼科山(2530m)と白樺湖        車山高原のペンション村