オーストリア、スキーの旅(1)

 今シーズンもいつもの仲間9人とオーストリアのスキー旅行を楽しんできた(1/29~2/5)。行き先は、オーストリア・チロル州の首都インスブルックから西へ車で約1時間、アールベルクスキー場。
 ここは、サンクト・アントン、シュトーベン、ツュルス、レッヒ、サンクト・クリストフの5つの古い伝統を持つ村からなる広大なスキーエリアである。宿はどのスキー場にもほぼ等距離に位置するシュトーベンのホテル。先ずは、その中からレッヒ(Lech 、 中心街の標高1450m)の風景をご覧いただきたい。  

ゴンドラで800mも登ると雲上に    2362mからアルプスを臨む

眼下はホテルやペンションが点在するレッヒ村  スタンドバーでアフタースキー
                    
 アールベルクはスキー術の革命児といわれ、国際大会で輝かしい成績を残したハンネス・シュナイダー(1890~1955)の生地(シュトーベン)としても有名である。彼は17歳でスキー学校の教師に抜擢され、また、のちに自らスキー学校を創設し、スキー技術の普及に努め「アルペンスキーの父」と称された。1930年代(昭和5年)に数回来日し、野沢温泉スキー場等で長期にわたり実技指導をして日本のスキーヤーに大きな影響を与えた。
 とにかく、かつてはシュナイダーはじめ多くの著名なスキーヤーが滑った広大なスキーエリアのスキーは格別であった。気温は快晴でも−5°〜10°位で、雪質がよく、また、コース整備が行き届いていて、相当高い頂上からも安全に滑ってこれる。アールベルク全体で整備されたコースは260kmに及ぶというから驚きである。このスキーエリアは雪がなくなる5月末にはアルム(牧草地)にもどる。