台風19号の被害、無駄にしない

 記録的な大雨をもたらした台風19号による被害で、本日午前までに58人の死亡が確認され、17人が行方不明になっています。死者は福島県で16人、宮城県、神奈川県で各12人、栃木県で6人はじめ11県に及んでいます。ほかに行方不明は神奈川、福島、長野など6県で計17人になっています。

 千曲川の堤防が決壊した長野県では、少なくとも3710棟で床上浸水が確認され、これを含め東日本各地の床上浸水は計1万400棟になっています。長野や福島など13都県で、計4628人が避難生活を続けています。

 関東甲信越と東北の10都県の計約3万7470戸で停電。千葉県で約1万7千戸、長野県でも約1万4千戸が停電しています。また、13都県で計13万3633戸が停電しています。福島県いわき市で約4万5千戸、茨城県常陸大宮市で約1万3千戸が断水しています。

 これらの記録から言えることは、地球の温暖化が着実に進み、今後も今次のような激甚台風が襲来することは目に見えています。今次はその顕著な兆候とみなし、早急に対策を講じていくべきです。

 まず第一は、前述の「危機感」を国をおげて共有すること。次に、国は早急に具体的な台風対応策を発表して、物心両面から取り組むこと。今次も尊い人命を失っており、何としても〇(ゼロ)になるよう取り組んでいく必要があります。とりわけ、国の指導者はもっともっと危機感を抱いて陣頭指揮を執り、指導力を発揮してほしい。