若い人が羨ましい!

 春は名のみの冬の寒さや 谷のうぐいす歌を思えど時にあらずと声を立てず(繰り返す)
 ご存知「早春賦」の歌詞ですが、関東地方は時期的には「春」なのに時々雨が降ったり、冷たい風が吹いたりして春の到来を遮っている感じがします。全国的にも北海道では28mの暴風が吹き、50cm以上の降雪も予想されるとのこと。確かに、全国的にはまだ「春は名のみ」と素直に認めるべきでしょう。
 きょう、来春卒業する大学生の採用活動が解禁されました。各地で会社説明会が始まり、6月1日には面接などの選考活動も解禁になります。しかし、人手不足に悩む企業が採用活動を前倒しする動きが広まっており、就活日程の形骸化も進んでいるようです。
 就職は私にとっても人生の最大関心事でしたから決して他人事とは思えません。私は教員志望で職種を選ぶ悩みはなく、「どこの自治体にするか」だけが悩みの種でした。昭和40年代前後はまだ都県の採用試験日は重ならないように配慮されており、いくつもの都県を受けることができました。
 私は東京に近い県を希望していましたら幸いにも埼玉県の中学校に合格し採用されることになり希望は叶えられました。きょう、教員の採用解禁のニュースを聞いて私自身50数年前に新採用されたことを思い起こし、これからスタートする若者たちを只々羨ましく、戻れない現実に苛むばかりです。せめて志願学生諸君に「ぜひ、希望を叶えてください」とエールを送るだけで精一杯です。
 すぐ近くに現役時代の職業はもとより出身地も違いますが、唯一同年であることが共通という友人がいます。年齢が同じですから歩んできた人生にも共通点が多く、得難い友人の一人です。
 きょう話題になったのは、「散歩」。彼は朝6時に自宅を出発して約40分歩いて、帰宅するとのこと。日によって少し歩くコースは変更する日はあるもののほぼ同じとのことです。さほど距離は長くはないけど「継続すること」に価値があるとのこと。
 かくいう私は午後2時過ぎから約90分、コースは日によって変えています。悩みは「継続しないこと」。これからは友人にならって継続をモットーにしていきたい。きょうはその友人と出会いおしゃべり60分、自分の散歩は約2000歩(約1km)でした。
 明日から新しい人生を歩み出そうという若者たちと初老の我れらの人生にそれぞれ幸せが舞い込むことを祈ります!