彼岸が近いというのに・・・

 19日が彼岸の入り。しかし、秋暑どころか夏本番並みの猛暑が続いている。未だに、肌に突き刺さるような白い陽ざしが衰えようとしない。それでも、どこかに秋は来ているはずと思い、探してみたが・・・。
 近隣の中学校の運動会をのぞくと、ムカデ競争や玉入れで盛り上がっていた。どちらも学級対抗の得点競技のようでチームワークや協調性が問われる種目だ。中学校での玉入れは珍しい。よく見ると篭が結構高い。そのかわり、その1mくらい下にもう1つ篭がある。ただし、下の篭の得点は上の篭の半分、という仕掛けがあった。ともかく、運動会は日本の秋の伝統的な風物詩。残念ながら、秋とは思えぬ猛暑で観客が少なかった。生徒たちは一生懸命なのに。

 
 近所の神社には毎年彼岸花が咲いているので出かけてみると、わずか2,3本しか残っていなかった。水分不足なのか、時期が過ぎたのか期待はずれ。今夏の関東南部は例年の18%の降雨だというから、彼岸花も早々に店仕舞いをしたのかも知れない。ところが、もう終わってもいいはずのアサガオがいまをさかりに咲いている。

 
 4月に田植えをした同じ田んぼへ行ってみると、もうすでに稲刈りは終わっていた。周辺一帯は一部残っている。この辺りはおいしいコシヒカリの産地である。農家の人の話では、猛暑のせいか田んぼによって収穫量が違うという。全体では例年並みらしい。

 秋を象徴するのは高く澄んだ青空といわし雲。このところ、沖縄地方に大型台風がきている影響なのか、曇りがちで雷雲ばかり。晴れた日は江戸川からはあのスカイツリーがよく見えるがきょうはかすかに。ツーリングを楽しむ人たちの光景は相変わらずだ。


 
 残念ながら、我が家の周辺では秋をあまり探せなかった。むしろ猛暑が自然や人間の行動に影響を与えていることの方が目立つばかり。あとは、「暑さ寒さも彼岸まで」・・・に期待することにしよう!