我がスキーシーズン終了!

 4月12,13日、長野県八方尾根スキー場で開催された日本スキー指導者協会の行事に参加。これが今シーズン私自身の最終スキーであった。春スキーにつき、雪はたっぷりあるものの昼ごろには溶けてザクザクになる。それでも広い八方尾根スキー場ゆえにスピードが出てなかなかの快感であった。
 例の協会は、全国のスキー指導者によって組織されているが、入会は任意につき組織率は都道府県によりまちまちである。千葉県はおよそ55%。都道府県が相互に連携を取りあってスキー人口の減少に歯止めをかけて、スキーの普及・振興に貢献することを目標に掲げ取り組んでいるところである。年1回、この時期にスキーを通して懇親を兼ねて集まっている。

 開会行事であいさつをする協会長の坂本祐之輔さん(左. 中央・衆議院議員)とインストラクターの指導を受ける参加者(右)。
 前述のように、スキー人口は平成8年をピークに今は当時の3分の1の600万人前後と言われている。減少の理由の一つは、経済的事情がある。スキーは交通費やスキーの道具、ウエァなどが高くついて、特に若い世代はその余裕がない、という。子どもにスキーをやらせたくとも耐え忍んでいるようである。休暇も取れない。よってスキー人口の裾野が広がらないでいる。もう一つは、スポーツの多様化にある。近年の若者たちのスポーツはサッカー、野球、テニスがなど主流で、学習塾通いもスキーを遠ざけている。
 さらに内なる理由もある。スキー人口が減少していることに気づいていながら、国を上げて早急に、効果的な歯止め対策を講じなかったことが悔やまれる。オーストリアでは社会人にもスキー休暇があり、家族で10日前後スキーを楽しんでいる。成田からオーストリアへ向かう時のこと、手荷物の重さからスキー靴の分は差し引くので無料になった(オーストリア航空)。海外からのスキー客にまでサービスして集客に努力しているのである。
 直接的には、全日本スキー連盟や我が協会もその責任の一端を負っており、決して他人ごとではない。ソチオリンピックで若者たちが活躍し希望をつないでくれたが、坂本会長は前述のスキー界の事情に鑑みて心を痛めており、まさに国をあげて取り組まないとさらにスキースポーツはジリ貧になると危惧している。私自身にとっても、スキーがこれまでの人生に与えた影響は大きかったので、ぜひとも活性化した形で後世に残しておきたいと思う。
 
 八方尾根スキー場は5月の連休まで滑れる。ご覧のようにスキーヤーが集まって来ている。比較的上級者が多かった。初・中級者の裾野が広がっていないことを裏付けていることになるが・・・。たまたまこの日は上村愛子さんがこの斜面(右側)で最終ランをした。たくさんのファンが集まった。私はあいにく滑降時間を間違えて見られなかったが、まだまだ日本人にもスキー熱は潜在しており対策を急ぎたい。今シーズンを終えての所感である。
   
 スキー場に迫る白馬三山、(右から)白馬岳2932m,杓子岳2812m,白馬鑓ヶ岳2903m(長野・富山県境)拡大して見ていただくと迫力がありますよ!