トランプ大統領誕生

 米共和党ドナルド・トランプ氏(70)は20日正午(日本時間21日午前2時)、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、第45代大統領に就任しました。演説は、世界中が注目する中、「エスタブリッシュメント(既得権層)批判」「米国第一主義」「再び米国を偉大にする」などを柱にした内容でした。
 既得権層は己の身は守ったが、市民は守らなかった。2017年1月20日は国民が再びこの国の支配者になった日として記憶される。米国での殺戮はここで今すぐ終わりにする。
 米国は国境を守ろうとせずに、他国の国境を防衛してきた。米国のインフラが荒廃し、劣化する一方で、何兆ドルも海外につぎ込んできた。この日から、『米国第一』のみがビジョンになる。貿易、税金、移民、そして外交問題に関するすべての決定は、米国の労働者や米国民の利益になるものにする。
 外交・安全保障に関しては、従来の同盟を強化し、新しい同盟を結ぶ。文明化した世界を結束させて、過激なイスラムテロリズムに立ち向かい、地球から完全に絶滅させる。米国は団結すれば、誰にも止められない国になる。再び米国を強くする。再び米国を豊かにする。再び米国を誇り高い国にする。再び米国を安全にする。ともに、米国を再び偉大な国にする。
 以上が、トランプさんの演説ですが、具体的な主要政策としては(1)TPPからの離脱及び、NAFTA北米自由貿易協定)再交渉(2)気候変動計画の撤廃(3)年4%の経済成長と10年間で2500万人の雇用創出(4)IS打倒、積極的軍事行動(5)最新鋭のミサイル防衛システムを開発(6)国境に不法移民の流入を防ぐ壁を築く、など6項目を挙げています。
 こうしてトランプさんは2期8年大統領の仕事をすることになったのですが、演説内容については世界各国首脳や米国民の間からも賛否両論、目を離せない状況になっています。ともかく、賢明なはずの米国民が1年以上も時間をかけて選んだ大統領なので、他国民の我々はトランプ政権の大成を信じて見守るしかありません。また、いつかこの演説を元に検証する機会を持ちたいと思います。
     
        酉年の希望の門出を寿ぎ、 京都宇部山田の半生菓子を