冬季スキー国体

 第72回標記国体が、14日から17日まで長野県白馬村のスキー場で開催されました。私は千葉県選手団と一緒に一役員として参加してきました。先般の大雪で雪はたっぷりあり、また、快晴が続き良いコンディションでした。
 開会式は、ウイング21(長野オリンピック記念体育館)で行われたのですが国体とは思えないほど簡素でした。来賓はスポーツ省長官鈴木大地さんほか、県知事、地元村長など。村長さんによると、白馬村は数年前大地震に見舞われ被災したのですが、ほぼ復旧しているとのことでした。とはいえ、国体会場を引き受けるにあたり相当ご苦労されたのではないかと思います。近年、国体会場を引き受ける自治体が渋りがちで決まるまで難航しているようです。なぜなら、国体のために施設を建設してもらうのはありがたいものの、その後の管理は自治体任せで、ほとんどは赤字でまさに負の遺産になっているからです。
 そのせいか、白馬村は、既設の建物を使用し、開会式始め、村内の案内標識、歓迎ポスターなどの経費はかなり節約しているようでした。選手等の宿舎は主に地元ホテルやペンションを活用し、食事も協定して質素になっていました。次年度開催地は新潟県妙高高原ですが、役員を兼ねて視察しているという人もいました。何れにしても、簡素化に努め、競技内容の充実に努めてもらいたいものです。
 ところで、競技の方はと言いますと、少年の部は18歳以下の中学生や高校生、成年の部は18歳以上の社会人(大学生も含む)が出場。我が千葉県は最高位は20位(大回転)でしたが、各種目に出場した22選手は精一杯健闘したことは確かです。雪なし県の千葉県選手は、夏のトレーニングを経て冬期はなるべく多くスキー場へ出向き練習しても、練習量ではとうてい雪国の選手にはかないません。しかし、選手たちは与えられた環境を最大限に生かして来年も挑戦することを誓っていますので一県民として側面から応援していきたいと思います。
 本スキー国体は、ジャイアントスラローム(大回転)、スペシャルジャンプ、コンバインド(ジャンプと距離の複合)、クロスカントリーの4種目で天皇杯皇后杯を競いましたが、秋田県がそれぞれ1位で総合優勝の栄誉に輝きました。同県は各種目においてほとんど上位入賞し、常勝北海道を圧倒しています。さすが雪国としての面目躍如たるものがあります。本県は秋の国体で頑張ってもらい上位入賞を果たしてほしいと願っています。

        団旗入場            少年女子クロスカントリー

 少年男子ジャイアントスラローム          白馬三山